第71話 ページ23
「あそこです･･･！
あそこから僕らは進めなくなってしまって･･･」
木陰に全員が隠れて、しにがみが小声でそう言い、ロボロ・シャオロン・Aは其方を見る。
黒いモヤの様なものが、ドーム状になって何かを覆っている。
中は1メートル先は薄らと見えるが、その奥は暗闇になっていて見えない。
ただ、禍々しい気配だけは、モヤから離れていても感じ取れる。
「･･･術師でもいるんですね、きっと。
それにこの魔力･･･
普通の悪霊ぐらいでは放てないですね」
Aは木陰からモヤを観察し、他の4人にそう話す。
「ですが、池が泥の様になる･･･？
その様な人外の方を、
申し訳ないですが私は知らないですね･･･」
「とりあえず、固まって入ってみるしかないんやない？」
「せやね。
俺とシャオロンで先行して、
ぺいんとさんとしにがみさんが中間、
Aちゃんは最後尾任せてもええ？」
「了解しました」
ロボロに言われて、Aはコクンと頷く。
「二人とも、
一応武器構えてて貰ってええ？」
「「はいっ･･･！」」
シャオロンに言われて、ぺいんととしにがみはそれぞれ、拳銃と短剣を構える。
ロボロは弓矢を構えて、シャオロンは愛用のスコップを構える。
Aはいつでも打刀を抜ける様に、柄に手を置いた。
「行きましょうか･･･
ロボロさん、狐火は出せますか？」
「おん。
あ、せや･･･一応全員に配っとくわ」
ロボロはAに言われて何かを思い出し、パチンッと指を鳴らす。
すると、全員の手にランタンが現れた。
「シャオロンは夜目がええやろうけど、一応な」
「ええ武器手に入ったなっ」
「おいぃ？」
ブンブンランタンを振り回すシャオロンに、ロボロは若干呆れる。
「シャオロンは放っとくわ･･･
他の3人は一応、手放さずに持っといてください。
俺の狐火を込めとるんで、
余程の事がない限り消えへんので･･･
後、万が一離れ離れになっても、
俺が駆けつけれるんで」
「分かりましたっ」
「絶対離しませんっ！」
「了解しました･･･」
ぺいんととしにがみはハッキリと返事をして、Aは珍しそうにランタンを見ながら返事をした。
「さーって･･･行きましょかーっ」
シャオロンがそう言い、全員で用心しながら、黒いモヤの中へと入って行った。
「･･･これは、流石に助けに行こうっ･･･」
＿黒いモヤの中へ入って行く5人を見守っていた、その人。
少し慌てながら、5人の後を追ってモヤの中へと入った。
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眼目夢子(プロフ) - 冬野さん» コメントありがとうございますっ！す、好きと言っていただけてとっても嬉しいです！！応援ありがとうございますっ！！もう少し続きますので、お楽しみに･･･！！ (2022年2月12日 4時) (
レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
冬野(プロフ) - えっｯｯｯｯｯｯｯｯ、神？前々から拝見しておりました好きです応援してます（早口） (2022年2月12日 3時) (レス) @page50 id: d428e74894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2022年1月31日 1時
