第65話 ページ17
「まったねー！」
「仕事ある時呼んでやーっ！？」
「待っとるからねー！」
カフェから神社に帰ったA達。
ゾム・シャオロン・チーノは笑顔で手を振って、洋館へと帰って行った。
Aも笑顔で手を振り返し、3人が羽を広げて飛んで行くのを見送った。
「･･･えっと･･･
しんぺい様とお話されるんですよね？
むつー様」
振り返ったAは、同じく3人を見送ったむつーに訊ねる。
「ええ。Aさんも聞きます？」
「神様同士の話は迂闊に聞けないと思うのですが･･･？」
「それもそうですねっ」
きょとんとするAに、むつーは苦笑する。
「とりあえず、客間にご案内致します。
どうぞ此方へ」
「ありがとうございます」
Aが先導して、二人は本殿へと向かった。
⚪︎⚫︎⚪︎⚫︎⚪︎
「お久しぶりです、しんぺいさん」
「･･･お久しぶりですね、むつーさん」
客間にむつーを案内したAは、人形と共に飲み物と茶菓子を用意した。
むつーとしんぺいは、互いに笑みを浮かべながら挨拶をしていた。
「Aちゃん、しばらく席を外して貰ってもいいかな？
部屋にAちゃんが気になってた本置いておいたから」
「！はいっ」
しんぺいに言われて、Aはパアッと表情を明るくさせる。
そしてペコッと頭を下げて、客間を後にした。
「･･･うちの子がお世話になったみたいで、
ありがとうございます、むつーさん」
「いえ。
彼女には僕の依頼を受けていただいたもので」
しんぺいとむつーは、互いに笑顔を貼り付けたまま話をする。
「それで･･･
＿仲間のチーノに何しました? 」
しんぺいはニッコリと笑い、むつーに訊ねる。
布面の奥に見えた目は、凍てつく様な目をしていた。
「･･･何の話を？」
むつーが微笑んだまま訊ねるが、しんぺいは表情を変えない。
「先程帰った3人の中で･･･
チーノの気配の一部に、
貴方の気配を感じ取ったんですが？
神様同士隠されてもすぐに分かりますよ？」
「･･･それもそうですねぇ」
むつーはそう答えて、用意された飲み物を一口飲む。
「＿彼の精神的ダメージが大きくなりそうなので、
自分の空間に入って貰ってからの記憶を削除しただけですよ。
･･･“思い出してしまった”ので」
むつーの言葉に、しんぺいはピクリと反応する。
「･･･反応したと言う事は、
貴方もあるんですね･･･しんぺいさん」
むつーは真っ直ぐに、しんぺいを見据える。
口を小さく、上げながら。
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眼目夢子(プロフ) - 冬野さん» コメントありがとうございますっ！す、好きと言っていただけてとっても嬉しいです！！応援ありがとうございますっ！！もう少し続きますので、お楽しみに･･･！！ (2022年2月12日 4時) (
レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
冬野(プロフ) - えっｯｯｯｯｯｯｯｯ、神？前々から拝見しておりました好きです応援してます（早口） (2022年2月12日 3時) (レス) @page50 id: d428e74894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2022年1月31日 1時
