第50話 ページ2
「ただいまーっ！！」
「戻りましたーっ･･･」
ゾムがまたAを抱き上げて、【wrwrd】の隠れ家へ戻って来た。
「！帰って来たか！」
「おかえり〜」
二人を出迎えたのは、シャオロンとロボロだった。
「シャオロン様、ロボロ様。
しんぺい様は･･･？」
「ぺ神なら今、グルッペンと話しとるよ」
「そうですか･･･」
ロボロの答えを聞いて、Aは少し寂しそうな表情をする。
「ま、今から行くしええやろっ？
書面持って行かなアカンし」
「そうですね、ゾムさん」
「んっ！」
ゾムとAが仲良さそうに話すのを聞いて、シャオロンとロボロはポカンとする。
「･･･ゾム？」
「ん？なんや？」
シャオロンに声をかけられて、ゾムは首を傾げる。
「な、な･･･？
何でゾムだけ呼び方が“さん”付けになっとるん･･･？」
ロボロにも訊かれて、ゾムは数秒考える。
そして何かを思いつき、ニヤァッと笑う。
「俺、Aと友達なったもーんっ！」
「わっ･･･？」
ゾムは笑顔で、Aに後から抱きつく。
Aは驚きながらも、そのままゾムに抱きつかれたままでいる。
「は・・・ハアッ！？？」
「な、何なんっ！？ともだっ、ハアッ！？？」
シャオロンとロボロは数秒の間を空けて、驚きの声を上げる。
そしてゾムを指差しながら、抗議の声を上げる。
「ええやろーっ？
俺もうAと友達やしー？
何やお前ら、先に俺がAと友達なった事羨ましいんかー？」
「・・・？」
ゾムが二人を煽りながら言うのを、Aは見上げながら首を傾げる。
「ちょ、A！俺とも友達なるで！！」
シャオロンが慌てて、Aに声をかける。
「？シャオロン様もですか？」
「そ！俺とも！
その敬語と“様”外してやっ！！」
「敬語はちょっと･･･」
「せめて呼び捨てにしてや！
ゾムにだけは負けたくない！！」
シャオロンはワーワーと、Aからゾムを引き剥がそうとしながら、Aにお願いをする。
「何言ってんすかシャオロンさーんっ！
前から飛行レース俺に負けとるやないすかーっ！？」
「おおうっ！？？」
ゾムがAから離れて、追いかけて来るシャオロンから逃げ出す。
「･･･アイツ等血の気多すぎるやろ･･･」
ロボロはAの傍に行き、追いかけっこをするゾムとシャオロンを見てため息を吐く。
「･･･ロボロ様」
「ん？」
声をかけられて、ロボロはAの方を見る。
「･･･皆さん、
何故私と友人になろうとしてくださるんでしょうか･･･」
そう訊ねるAの横顔は、物憂げだった。
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眼目夢子(プロフ) - 冬野さん» コメントありがとうございますっ！す、好きと言っていただけてとっても嬉しいです！！応援ありがとうございますっ！！もう少し続きますので、お楽しみに･･･！！ (2022年2月12日 4時) (
レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
冬野(プロフ) - えっｯｯｯｯｯｯｯｯ、神？前々から拝見しておりました好きです応援してます（早口） (2022年2月12日 3時) (レス) @page50 id: d428e74894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2022年1月31日 1時
