第49話 ページ1
【あかがみん】の屋敷で、食事をいただいたゾムとA。
「困ったら、名前呼んで。
私いつでも行くから」
「ありがとうございます、クミさん」
クミはAと堅い握手を交わして、嬉しそうに微笑んだ。
「女の子の知り合いが増えて嬉しいわぁ。
何故か男の人が多いんだもの」
「ですよねーっ。
しんぺいさんに言って、
いつでも手紙飛ばしていいよっ！
がっちゃんに手紙は入れる様にして貰うから！」
「大変な事させるねぇ！？
ま、いいんだけどさあっ？」
嬉しそうに話すソーラとあちゃみの横で、ともは苦笑しながらそう言った。
「じゃあ、確実にグルッペンに届けますわ！」
「鬱先生によろしくねぇ！ゾムさん！」
「了解っす！」
ゾムが笑顔で答えると、watoも笑顔で頷いた。
「行こか、Aっ」
「はいっ」
一人でに開く門から外へ、ゾムとAは歩いて行く。
「＿Aさん」
「･･･？」
Aは呼び止められて、後ろへ振り返る。
他のメンバーよりも前に出て、ともが袖に隠して腕を組みながら、微笑んでAの方を向いていた。
「とも様･･･？」
「･･･僕達も、生者である君の味方だからね」
ともの唐突な言葉に、Aはきょとんとする。
「･･･？ありがとう、ございます･･･？」
Aがそう言うと、ともはニッコリと笑った。
「Aーっ、行くでー？」
「！はいっ」
ゾムに呼ばれて、Aはもう一度全員に向けて頭を下げてから、屋敷を出て行った。
「･･･ともさん？
何で最後に、あんな事を･･･？」
不思議に思っていたソーラが、首を傾げながらともに訊ねる。
「･･･何となく、
言わなきゃいけない気がして。
何でだろうねぇっ？」
ともは困った様に笑い、仲間に「中に入ろう」と声をかけた。
「(･･･何でだろう本当に･･･？
何だか引き止めたくなったんだよなぁ･･･)」
『＿＿さん。
どうか、皆の事を＿＿＿』
「・・・？」
何かを思い出しそうになったが、ともは結局思い出せず首を傾げていた。
「＿＿＿思い出さなくても、
僕が何とかしますから・・・＿＿＿」
そんな誰かの声は、よく晴れた青空へと消えていった
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眼目夢子(プロフ) - 冬野さん» コメントありがとうございますっ！す、好きと言っていただけてとっても嬉しいです！！応援ありがとうございますっ！！もう少し続きますので、お楽しみに･･･！！ (2022年2月12日 4時) (
レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
冬野(プロフ) - えっｯｯｯｯｯｯｯｯ、神？前々から拝見しておりました好きです応援してます（早口） (2022年2月12日 3時) (レス) @page50 id: d428e74894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2022年1月31日 1時
