【wrwrd】無表情な彼女の戦闘物語【あかがみん】【日常組】【pkt】【^ら^】 (ページ50)

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第47話ページ50

「ん、そうそう。それで合っとるからやってみ。」
「はいっ！」
　浮遊魔法で移動出来るものは引っ越しさせ終わった後。
鬱とコネシマ指導の下、チーノとショッピは空間転移魔法を習っていた。
運びたい家具の下には、すぐに消える特製のペンで描かれた魔方陣がある。
「えいっ！！」
チーノが力を込めた掌を魔方陣に向けると、魔方陣が光り出した。
「魔方陣に集中。転移させたい場所を強く思い浮かべる。余計な事は考えへんで。」
鬱がチーノにそう言う間にも、魔方陣は光が強くなっていく。

　シュンッ！
「＿い、行った･･･！！」
魔方陣と共に、完全に家具の1つが消えた。
それを見て、チーノは少し息を切らしながらも表情が明るくなっていった。
「おう。ちゃんと出来るやんけ。」
鬱は小さく笑って、チーノの肩に手を置いた。
「わーいっ！！」
「次出来るか？ショッピ。」
「当たり前っすよ。」
ニヤついているコネシマに言われて、ショッピはムッとしてチーノと立ち位置を変わる。
その間に鬱とチーノが家具を浮かせて、魔方陣を描き直していた。
「ふー･･･。っおら！」
深呼吸をしたショッピは、すぐに空間転移魔法を使った。

　シュンッ！！
「っしゃ！」
「嘘ぉ！！」
　ショッピは2つの家具を、転移魔法で消した。
チーノより1つ多く魔法で移動出来たので、ショッピは嬉しそうに笑い、チーノは肩を落とす。
「二人共筋はええから、コレが出来ればええな。」
　シュンッ
「「え。」」
　鬱が家具の1つに小さく魔方陣を描くと、その家具が瞬時に消えた。
「何すかそれ！」
「ん？こっちの方が魔力消費少ないねん。」
「先そっち教えてくださいよ！！」
「基本は大事やろ、基本は。」
チーノとショッピからのブーイングに、鬱はケラケラと笑って、コネシマも笑った。
「(･･･仲いいなぁ･･･)」
荷物が詰まったリュックを背負い、写真立てを持ったAは、4人の様子を見てボーッとそんな事を考えていた。

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続編へ行きます！