【wrwrd】無表情な彼女の戦闘物語【あかがみん】【日常組】【pkt】【^ら^】 (ページ47)

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第44話ページ47

結局Aは空き部屋に泊まり、翌朝を迎える事にした。
トントンに粛正(?)された鬱は、氷漬けになってリビングに数時間放置された後、コネシマの炎魔法によって救出されていた。
　Aは手当てをされた空き部屋に泊まり、朝食を皆と共に食べる事となった。

「今日は休日ですし、すぐにでもAさんの引っ越しは済みそうですね。」
エーミールはスープを飲みながら、そう言った。
「(･･･忘れてた･･･引っ越し、しなきゃなのか･･･)」
Aは昨日ロボロから言われた事を思い出して、この家に引っ越すのかどうかと考え始める。
「･･･私だけ、別の場所でも･･･」
「何を遠慮している。グループメンバーは全員同じ家に住むのが決まりだ。」
「･･･はい･･･。」
グルッペンに言われてしまい、Aはこれ以上何も言えなくなってしまう。
「チーノ、ショッピ。浮遊魔法の練習に手伝うのがいいだろう。
　後は大先生も手伝いに行くか？」
「うん。俺も何かしら手伝うわ。」
「ショッピ！どっちが多く運べるか勝負な！」
「負ける気せんわ。」
鬱はグルッペンに返事をし、チーノとショッピは互いに闘争心を燃やしている。

「A、今借りてる部屋は何処の地区？」
「えっと･･･この、学園区の･･･〈宿泊地区〉、です･･･。」
「え？結構家賃高いのに住むつもりやったん？」
Aの話に、トントンは目を丸くして訊ねる。
「は、い･･･お金を、沢山遺してくれて･･･いて･･･。」
「･･･そっかぁ。ま、荷物多いなら言うてな？増員するから。」
「多分･･･少ないとは、思います･･･。」
引っ越しの計画を立てながら、全員は朝食を食べ終わった。

「俺はトントンと、Aのグループ加入申請をしてくる。
　書類は後で書いて貰うから、その時は頼むぞA。」
「は、い･･･。」
「じゃあ引っ越し班頑張れよー。」
そう声を掛けてから、グルッペンとトントンは先に出て行った。

「よっし！じゃあ俺等も行きますか！」
　引っ越し班は、チーノ・ショッピ・鬱・Aの4人である。
チーノが張り切りながら、引っ越し班メンバーに声を掛ける。
「チーノ。」
「！コネシマさん？」
玄関にいた引っ越し班の中のチーノを、コネシマが引き止める。
「どうしたんすか？」
「・・・俺も行く。」
「！」
コネシマの言葉に、チーノは嬉しそうに目を見開く。
「変なモン持ち込まれても困るからな。」
「じゃあ行きましょ！！」