【wrwrd】無表情な彼女の戦闘物語【あかがみん】【日常組】【pkt】【^ら^】 (ページ38)

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第35話ページ38

「･･･よろしく、お願いします･･･。」
　Aがそう言うと、数人を除いて笑顔が更に嬉しそうになる。
「やっためう～！！」
「！？っえ･･･！？」
　急にオスマンに抱きつかれて、Aは顔を顰めて抱きつかれる。
「やっと女の子がグループに入っためう！
　野郎ばかりで癒しがおやつとお茶会とオシャレしかなかっためう～！！」
「意外と癒しあるじゃねぇか！！」
オスマンがAに抱きつきながら言う事に、コネシマが怒りながらツッコミを入れる。
「(･･･"傷とか痛む"･･･)」
「今までの癒しにはない癒し要素やで！？新種の癒しや！！」
「んな新種生物みたいな･･･。」
オスマンの言葉に、鬱は苦笑いをしながら呟く。

「Aの歓迎パーティーするゾ！家に帰るゾ！！」
「え、何も準備出来てないのにやろうとしてんのか！？」
「デリバリーは偉大なんじゃぁ～。」
「うわコイツ！便利だからええけどよ！！」
子どもの様にウキウキしながら言うグルッペンを怒りつつも、トントンは何かを紙に書き始めた。
「チーノ！しんぺい神を呼んで来い！」
「了解しましたー！」
グルッペンに言われて、チーノは笑顔で救護班の方へ向かった。
「(･･･？しんぺい神、さん･･･救護班にいるのかな･･･)」
「あ、気になる？ペ神は得意魔法治癒やから、救護班にかり出されとるんよ。」
「･･･そう、なんですね･･･。」
オスマンに心を読まれつつも、Aはチーノが救護班へ行った理由が分かった。
　「･･･オスマン、そろそろ放しなよ。」
「はーい。もう、ひとらんは警戒心強いなぁ。」
白い帽子の男に言われて、オスマンは仕方なくAから離れた。
「(助かった･･･)」
Aは心の中でホッとして、これからどうするのか分からずグルッペン達を見る。

「一緒に行こうか、Aちゃん。荷物は持ってあげるな。」
「･･･ありがとう、ございます･･･。」
「ん、ええんやで。」
鬱が微笑みながらAに声を掛け、Aの鞄を持った。
Aが鬱に礼を言うと、鬱はニコリと笑ってから歩き出した。

グルッペン達も歩き出していて、Aはグルッペン達の中心にいる形で歩く事となっていた。
「A、何が好き？注文ついでに頼むで。」
トントンが紙を持ちながら、Aに微笑んで訊ねる。
「えっと･･･」
「トンち！甘い物めう！ソレがあれば間違いなし！！」
「オスマンに訊いたんちゃうのに･･･。」
トントンは苦笑いしながらも、紙に書いていた。