【wrwrd】無表情な彼女の戦闘物語【あかがみん】【日常組】【pkt】【^ら^】 (ページ4)

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第1話ページ4

穏やかな日差しが降り注ぐ中、此処"MC防衛学園"には目を輝かせた若者達が足を踏み入れている。
　彼等にとって、此処は憧れの場所となっているのだ。

　魔法が使えるこの世界。一人一人は色々な魔法が使えるが、得意な魔法は人によって変わる。
同じ魔法が得意になる人もいるが、特殊な魔法が得意魔法となる人もいる。

　そんな世界に、未知の敵がいる。
　それが"怪物"と呼ばれる生物･･･否、生物かどうかも分からない。
　そんな"怪物"は日常を脅かす存在として、人々から恐れられていた。
その"怪物"を倒す為に"怪物対策本部"によって設立されたのが、この"MC防衛学園"だ。

　その学園は入学したら、自らの身体が限界を迎えるまで卒業しなくて良いという、何とも不思議な学園だ。

「(･･･大きい学園･･･これが"MC防衛学園"･･･)」
　一人の少女が他の者とは違い、生気のない目で自分の何倍もの高さの建物を見上げた。
「(･･･とにかく･･･入れば、いいもの買えるかな･･･)」
少女は前に貰ったパンフレットを握りしめ、校舎の中へと入っていった。

○●○●○

　今日は"MC防衛学園"の入学式。
特定のクラスを持たないこの学園では、クラスに集まってからではなく、体育館に集まる。
　体育館には多くの生徒が集まっているが、年齢には差がある。
10代程の生徒もいれば、4,50代の生徒もいる。

　『本日は、貴殿等がこの"MC防衛学園"の生徒になった素晴らしき日である。』
　学園長と思わしき男が軍服に身を包んで、壇上でマイクを使って挨拶をする。
　『此処に入学したからには、一般市民を守る者としての自覚を持ち＿』

「(･･･お話長い･･･)」
　新入生と思われる人達の中にいる少女は、隈の出来ている目を学園長に向けている。
「(･･･この人は、"信用出来る人"なのかな･･･)」
少女は欠伸をしそうになるのを堪えながら、学園長の話を聞き続ける。

　『＿以上だ。貴殿等のこれからの学園生活に、実りがある事を祈る。』

「(あ、終わった)」
少女がボーッとしている間に、どうやら学園長の話は終わったらしい。
学園長は壇上から、降りて行った。
　『それでは、次は大講義室にて各説明を行います。』
そう言うのは、恐らく教師だろう。
教師の指示により、新入生達は次の場所へと歩き出す。