【wrwrd】無表情な彼女の戦闘物語【あかがみん】【日常組】【pkt】【^ら^】 (ページ29)

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第26話ページ29

「グルッペンさん達ええよなー。ランク上がればめっちゃ豪華な飯食えるんやで？」
「フルコースみたいなやつやろ？
　まぁグルッペンさん少食やからエミさんとかにやっとったけど。」
「グルッペンさんの方が食べそうなのにエミさんの方が食べるってホンマおかしいっ！」
チーノとショッピはそれぞれ頼んだものを食べながら、笑って話をしている。
「あ、せやチーノ。後で歴史のノート見して。寝とった。」
「おま、またか！じゃあ俺に後で国語のノートな！」
「得意科目で寝るもんな、チーノ。」
「やって分かりすぎて暇何やもん。」

「(･･･仲がいいんだな、お二人は･･･)」
Aは静かに食事をしながら、横を見ずに思っている。
チーノもショッピも楽しそうな様子なので、そこから仲の良さが窺える。
「(･･･師匠には、『仲が良い人を作れ！』何て言われてたけど･･･
　大事、なのかな･･･師匠がいたら、それで良かったんだけど･･･)」
「せや！Aちゃん！」
「･･･は、い･･･。」
　急にチーノに話しかけられて、Aは少し驚きながらチーノの方に顔を向ける。
「午後の【基礎実技学】、何処でやるか聞いてる？」
「･･･戦闘についてなら、グラウンド、では･･･？」
「お、正解！じゃあ更衣室は？」
「･･･。」
「あ、知らない？」
Aが答えなくなり、チーノは嬉しそうに笑って訊ねる。

「隣に座らせてもらったし、俺等が案内するわ！俺等も着替えるし。」
「着替え持って来てるん？」
ショッピに訊ねられて、Aは頷いた。
「じゃあ一緒に行けるな！」
「ちょっと待っててな。すぐ食べ終わるから。」
Aが頷くと、ショッピとチーノはガツガツと食事を食べ始めた。
「(･･･男の人って、沢山食べるんだなぁ･･･)」
逃げられない事を悟ってか、Aは食事を食べていく二人を見ていた。
Aは食事を終えて、ジーッと二人が食べ終えるまで見ていた。
「よし！食べ終わった！」
「片付けに行こ。」
「はい･･･。」
Aは鞄を持って、同じく荷物を持ったチーノとショッピと共に食器を片付けた。
「こっちやでー！」
チーノを先頭に、A達3人は大食堂を出た。

○●○●○

「此処！」
　チーノの案内で着いたのは、本棟2階の更衣室前だった。
男子更衣室と女子更衣室があり、生徒何人かが入って行く。
「着替え終わったらまた集合な！」
「一緒に行くんで。」
「･･･はい･･･。」
Aは2人に返事をして、更衣室に入った。