【wrwrd】無表情な彼女の戦闘物語【あかがみん】【日常組】【pkt】【^ら^】 (ページ14)

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第11話ページ14

「え？俺みたいって･･･かまいたち？」
「そうなんですよ！」
「ほう･･･。」
緑のパーカーの男に訊かれてチーノが答えると、グルッペンが顎に手を添える。
そしてグルッペンは、地面に降り立ったAを見下ろす。

「･･･大講義室で目が合ったな。」
「(あ、覚えてるんだ)」
グルッペンに訊ねられて、Aは頷く。
「どうも不思議な雰囲気があったが、貴族の出か？」
グルッペンの問いに、Aは首を横に振る。
「違うのか？では何故高度な魔法を使える？」
「(･･･言ったら"師匠"の事バレちゃう･･･)」
Aはそう考え、グルッペンの問いに答えられずに黙っている。
　「･･･訊かれとるんやから答えろや。」
金髪の男は顔を顰めて、Aを睨む。
「(･･･1人だけ警戒心が強いんだな･･･)」
Aは金髪の男を見ながら、そんな事を考えていた。
「そう威圧するな"コネシマ"。それでは言いたい事も言えん。」
グルッペンは金髪の男にそう言って宥める。
　「やけどコイツ、あんま物言わんやん。黙りすぎてて怪しい。」
「確かにそうだな。･･･場所を変えようか。」
グルッペンは考えた後にそう言い、Aに提案をした。
「(此処より目立たない場所なら何処でもいいかな･･･)」
Aは頷いて、グルッペンに肯定の意志を示す。
「ふむ。では行こうか。」

　パチンッ

　グルッペンが指を鳴らすと、Aを含めたグルッペン達がその場から消えた。