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29話 ページ31

太宰side


「A君はまた現れる筈だよ」

『何故?!私がもう触れてしまったのなら異能力が解除され……そうか、』

「気付いたかい?A君の想いの人は君だ。そして君はまだ生きている。A君はまた異能力が発動する。君がいるからね」


その瞬間、上からAが落ちてきた。

「いてててて……」


「前も此処に落ちてきたよ。飛び降りた場所が此処だったからね」

『Aはまた記憶喪失に……?』

「そういえばその話をしていなかったね。A君の異能力は死んだ人の魂をこの世に止める為それ相応の対価が必要。それが前回は記憶だった。今回は判らないよ」


「よし、今回は記憶なくなってない!」


Aはそう云って立ち上がろうとしている。


「……大丈夫みたいだね」

『良かった……』


ただその瞬間、立ち上がろうとしたAが転んだ。


『A……?!』

「若しかしたら今回は筋力を失ったのかもしれないね……」

「森さん!違うよ!」

そう云った森さんにAはそれを否定した。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
次で完結。番外編予定もあるっちゃあります。

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作者名:夢林檎 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年11月13日 12時

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