$128＄朝食 ページ34
起きてから1時間後
僕とディーノは身支度を終えてホテル一階に在るバイキングルームに来ていた
「はぁ…本当すまんアキ…」
「……」
…それにしても隣でしょげ返っているディーノの対応に困るな
別に僕は気にしてないんだが…
それこそ、ジュリアのような危険性は皆無だったわけだし
感覚的には孤児院の子たちとの添い寝に近い
とはいえ…
「あぁもう何で俺ってば…」
それを真っ直ぐ伝えると、それはそれで落ち込みそうだな
「……」
…まぁ、ここはありきたりだが話題転換をして気を逸らそう
「…それよりディーノ、バイキング形式だから早く取らないと目ぼしい物は無くなるぞ」
そう思い、視線を料理へと向けてそう言った僕だったが
「…おう、行ってくる」
…何故か、ディーノの落ち込み度はさらに増していた
「……」
僕…なにか不味い事言ったか?
これでも商談やビジネス面での交渉術にはそれなりに慣れていると思ったんだが…
しばし原因を考えるが、やはり思い当たる節はない
…まぁ、後で機会があったら直接聞いてみよう
ディーノの思考は読めそうで読めないからあまり考えても仕方ない
「…とりあえず、コーヒーでも取りに行くか」
結局、あっさりと悩むのを止め、ドリンクコーナーへと向かう
口に会うのが在るといいんだけど…
「……あれ?」
しかし、向かっている途中でふと何かが引っかかる
なんだろう…なにか大事なことを見落としているよな…?
そしてその疑問は、嫌な方向で解消されることになる
ドンガラガッシャーン!!!
「うぉわぁああああああ!!!???」
なぜなら、そんな一種軽快な騒音と共に、聞きなれた相手のそんな言葉が聞こえたから
「……しまった」
そういえば…つい忘れていたが、ディーノは部下がいないと何も出来ないドジ体質だった
「大丈夫ですかお客様!」
「す、すみませんすみません!!」
どうやったものか、料理の並べてあるテーブルクロスに足をひっかけるという騒動をやらかしたディーノが必死に謝っている光景を見ながら、どこか現実逃避でそう思う
「……ハァ」
……目を離すんじゃなかったな
孤児院の子たちより安心できない…
僕は思わず溜息をついた
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アオイ(プロフ) - 夜さん» ありがとうございますっ！ディーノSideで更新しましたーっ (2015年6月7日 1時) (
レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - 面白かったです。更新を楽しみにまっています (2015年6月5日 2時) (レス) id: ac12fbc69d (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 詞葉さん» ありがとうございます！次はアキSideですが今日はちょっと更新できそうにないですすみません！ (2015年3月19日 23時) (レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
詞葉 - アキさん普通に了解するとかかっこいいですね！逆にディーノさんはうろたえててかわいいです！ (2015年3月17日 23時) (携帯から) (レス) id: 627344cba8 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - ここさん» 初めまして！ありがとうございます！最初からですか？お疲れ様ですｗはい、今日は更新日だったので更新しましたーっ (2015年1月25日 23時) (レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオイ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yumenusi202/
作成日時：2014年9月12日 21時
