$119$乾き ページ25
「……喉乾いた」
Jからの連絡があってから数分後
僕は一人そう呟いた
「……」
お風呂上りってどうしてこう喉が渇くんだろうか…
ある意味肌から少量なりとも水分は取ってるはずなのに
グッ…
つらつらとそんな事を考えながら、部屋に備え付きの冷蔵庫の開閉部分を掴み力を込める
確かこういった場所に飲み物が――
ガラーン
「……」
……見事に何一つなかった
そういえば…前に中小規模のホテルでは経費削減のために冷蔵庫だけ設置して、飲食物は客に持ち込ませる方式を取っている、と聞いたことがあったな
ここはそういう所だったという訳か
赤ん坊が用意した場所だから……との予想が外れたようだ
「……ハァ」
…まぁ、いいや
別に絶対に飲みたいという訳でもないし
どうしても、という時はルームサービスでで
ポーン
と、そこまで考えたところで
唐突にインターフォンが鳴り響く
「…?」
まだ何も頼んだ覚えもないし、何か尋ねてくるような用件もないと思ったが…?
疑問に思いながらも、待たせるのも悪いのですぐにドアの方へ向かう
もしかしたらディーノが何かを頼んでいたのかもしれない
「はい」
「失礼いたします。こちらをお届けに参りました」
そうして総合的に判断してドアを開けると、そこにいたのはやはりホテルの従業員と思われる女性
けれどその女性の隣にある台車の上には、少々予想外なものが置いてあった
氷の入った大きな器の中に入っている数本のボトル
それは誰がどう見ても…
「……お酒、ですか?」
「はい。こちら地元名産の日本酒でございます」
日本酒特有の瓶の形状に、怪訝に思いながらそう言葉にする僕
それに対し女性は完璧なまでの営業スマイルで応じた
「……」
…………ディーノが頼んだのか?
昼間の地酒でも結構気に入っていたようだし……理屈として不自然でないけど…
「……あの、申し訳ありませんがこちらを頼んだ覚えは…」
そう思いつつ、敢えてそう言ってみる
もしかしたらディーノではなく…
「…こちらのお品はこのお部屋をご予約なされた時にご注文されたものでございますが…?」
……どうやら、これも赤ん坊の仕業らしい
「……ああ、そうでした。すみません、勘違いしていたようです」
納得がいったところで僕は従業員の人からそのお酒を預かった
「……まぁ、いいか」
ちょうど、喉が渇いていたし
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アオイ(プロフ) - 夜さん» ありがとうございますっ！ディーノSideで更新しましたーっ (2015年6月7日 1時) (
レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - 面白かったです。更新を楽しみにまっています (2015年6月5日 2時) (レス) id: ac12fbc69d (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 詞葉さん» ありがとうございます！次はアキSideですが今日はちょっと更新できそうにないですすみません！ (2015年3月19日 23時) (レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
詞葉 - アキさん普通に了解するとかかっこいいですね！逆にディーノさんはうろたえててかわいいです！ (2015年3月17日 23時) (携帯から) (レス) id: 627344cba8 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - ここさん» 初めまして！ありがとうございます！最初からですか？お疲れ様ですｗはい、今日は更新日だったので更新しましたーっ (2015年1月25日 23時) (レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオイ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yumenusi202/
作成日時：2014年9月12日 21時
