$118$ ページ24
その頃のディーノ
シャァアアアアア…
「……」
どうしよう
俺、なんかもうチェックメイト間際って感じがビシバシする
アキの誤解を必死に解いてたら煩いから黙れと言わんばかりにここに押し込められて
仕方なしにそのまま入ったわけだが
2人ともシャワー浴びて
で、そのあとは同じベッドで寝る訳で
「〜〜〜っっ」
〜っなんなんだよこのフラグ!!?
ちくしょーっ
リボーンの考えを甘く見すぎてた!!
俺の意志もアキの意志も関係なしにくっつける気満々じゃねーか!!
シャァアアアア…
馬鹿みてーだが、頭の中身を占める内容は今夜どうするかについて
本当に俺…理性保つのか…?
「…無理そう…っ」
あーあー!!
くっそ、もうこうなったら熱いシャワーを冷水にして顔の熱を冷やしたい
大体俺はアキを好きだからってどうこうなりたいって考えてるわけじゃ…
「……」
キュ…
と、温度を変えようとしてふと動きが止まる
「……そ、か…」
何故ならば、とても大事な……初心を思い出したから
「そう…だよな…」
俺がアキを好きでもアキは俺の事を対象にしてないとか
アキにはもう遠まわしにフラれているとか
そんなのは全然関係ない
出会った頃から変わらない秀麗な顔
行動や口調の端々で分かる上品さ
あぁ、そういえば出会った頃はあんなに柔らかく笑うことはなかったな
最初はいつも何かに追いつめられているような顔をしていた
戦闘とか、頭の良さとか、凄いとこばっかり目についていたけど
でも…飛び降りようとした時
リング戦で不調を押してまで戦おうとしていた時
未来からの記憶を受け取った時
アキは時々とてつもなく不安定で……儚く死んでしまいそうだった
だから…目が離せなくて……支えてやりたいって思った
「こんな簡単なことだったのにな…」
そう、これが最初
相手からの好意―見返り―なんて求めずに
ただ俺が支えてやりたかっただけ
最初はこんなにも単純な理由だったのに
「……欲が出てたなぁ、ホント」
いつの間にか…振り向いてくれることばかり考えていた
それが本当にアキのためになるかどうかを内心では目を逸らして
「――よっし!もう俺はアキに見返り求めねーぞ!!」
なんか…そういう見返りがなくちゃ動かないって司法取引じゃねーんだからな!
キュ…
原点を思い出したところでシャワーを止め、気合を入れなおす
「友人として、道は外さないようにするぞ…!」
そして、俺は浴室を出た
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アオイ(プロフ) - 夜さん» ありがとうございますっ！ディーノSideで更新しましたーっ (2015年6月7日 1時) (
レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - 面白かったです。更新を楽しみにまっています (2015年6月5日 2時) (レス) id: ac12fbc69d (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 詞葉さん» ありがとうございます！次はアキSideですが今日はちょっと更新できそうにないですすみません！ (2015年3月19日 23時) (レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
詞葉 - アキさん普通に了解するとかかっこいいですね！逆にディーノさんはうろたえててかわいいです！ (2015年3月17日 23時) (携帯から) (レス) id: 627344cba8 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - ここさん» 初めまして！ありがとうございます！最初からですか？お疲れ様ですｗはい、今日は更新日だったので更新しましたーっ (2015年1月25日 23時) (レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオイ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yumenusi202/
作成日時：2014年9月12日 21時
