…よくそんなこと思いつくよね。マグロパート10…ふわぁ、眠い…寝るね (ページ48)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:72,869 hit

標的163　　クローム髑髏VSグロ・キシニアページ48

母さんたちの方の幻覚を消して、恭弥さんの基地に幻覚の私を置く
精神体だけで黒曜ランドに向かってもよかったけど…炎に、会いたくないから

ﾋｭﾝｯ…

誰もいない場所から夜の炎で黒曜ランドへ

「…どこだろ、クロームさん」

元の世界は勿論、十年前より埃とかび臭くなってるし…

人の気配がする方に歩くと…

ガシッ

「…っ」

「これは、これは、こーれは♪目的の人物ではないが獲物がかかったようだな」

誰、これ…!?

完全記憶能力で検索しても出てこない
大した人じゃない…？

「中々純粋で一途な瞳をしているな。ヒッ、美味そうだぞ」

…雑魚だとしても気持ち悪い
Drシャマルより気持ち悪い

▲Aの中でシャマルの株が0,1上がった！

ｻｧｱｱ…

「離して…っ」

「ほう、術士か」

幻覚で攻撃して、そのまま隠れる
有幻覚の私を別方向に逃がして、私は一旦その人から離れた

気持ち悪い…何、あの人…！
掴まれたところを見ると、うっすらと赤くなってて余計に気持ち悪くなった

あんなふうに力任せに…無遠慮に触られたのは……

「…っ」

…………研究所にいた頃と同じだ

「…っやだやだやだ!」

気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い！

しばらく隅の方で丸まりながら右手首を掴む

震え、止まって…！

「…っ」

リング争奪戦で強くなるって決めたのに…全然強くなれてない
駄目なのに。強くなるって決めたのに。甘えないって決めたのに

「骸さんの頼みごと…守らなきゃ」

クロームさんもまだ、私たちの時代より強くない
だから、今は私がしっかりしなきゃ

そう、自分に言い聞かせて立ち上がる

「痛いっ」

立ち上がった瞬間、上の方から短い悲鳴が聞こえる
もしかして、もう…っ！？

急いで映画館のところに転移する

「男に触られて嬉しいようだな。頬の赤みが欲情を隠しきれてないぞ」

！
あの、人…！

その姿に嫌悪感が止まらない
足がすくんで…っ

「出てって…ここは私たちの場所。ここには犬と千種と骸様が帰ってくるの！」

「いいぞ、やはりお前は上物だ」

またあの人、気持ち悪い事言ってる…！
嫌悪感を抑えてクロームさんの傍に行く

「クロームさん…っ」

そしてクロームさんにだけ幻覚を解く

「え…A…？」

「逃げよう、クロームさん。あの人、変質者だから」

そのまま幻覚の私たちを出して、一旦その場から離れた