だけど ページ22
相手はあのDさん
すぐに驚きから立ち直った
「ヌフフフフ…本当に惜しいですねその才は…！つくづく男でないのが残念ですよ」
……流石、あの遥さんの怒りを何度喰らってもめげないガタコン
やっぱりパラレルワールドでも根本は一緒なんだね
「ですが、貴女がそれほどの術師だとしても、いくらでもやりようはあるのですよ?」
なんて場の空気をスル―でそんな気の抜けたことを思っていると
Dさんは老獪な笑みを浮かべて、部屋の中央へと向かっていった
カツ…カツ…
「クロームには以前にも言いましたが…この島には幻覚を遮断する防御壁が張ってありました」
「それが…何？」
一体何をするつもり…？
「んー、まだ分かりませんか？それを少し工夫して使えば――」
パキンッ
「あうっ！？」
「…え？」
う…嘘…？
私の幻術がこんなに簡単に壊された…！？
「ヌフフ…今、貴女の周囲にその防御壁を張りました。これで貴女は幻覚を使えなくなり――クロームは当初の予定通り苦しむことになる」
「がはっ」
「クロームさん！！」
どうしよう…私のせいだ！
こんなことになるなら…例え体が透けても逃げ出せばよかった！
「うぅ…っ」
「やだ…やだよクロームさん！クロームさん！！」
あの時なら幻術を使えたから簡単に逃げられたのに…！
「さぁどうした六道骸！！クローム髑髏が死んでもいいのか！？」
このままじゃ…このままじゃクロームさんが…！
「炎…っ」
咄嗟に、口走る炎の名前
でも、すぐさま超直勘でそれは駄目だ、と声がする
だって炎は私ほど人体に詳しくない
内臓を本当に再現できるかどうか…っ
「む…っ」
そして、そうなると
一番適材適所な人はただ一人しかいなくて
「骸さん…っ！骸さんっ!骸さんっ！骸さんっ！早く…早く来てぇっっっ！！」
たとえそれが相手の思う壺で、罠だと分かっていても
私は必至で骸さんを呼んでしまった
ゴウッ
その、瞬間
「クフフフフ…そう叫ばなくても聞こえていますよ、A」
強風がクロームさんを覆うと共に、そんな声が聞こえて
「よくも僕の知人や駒を悲しませてくれましたね…死期を見失った黴臭い―――腐れマフィアが」
ブワッ
そしてその覆いが外れた瞬間、怒りのこもった眼をした骸さんが現れた
「骸さん…！」
よかった…これでクロームさんは…！
私はほっと安心した
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アオイ(プロフ) - レオレオンさん» イエイエこちらこそ分かりにくくてすみませんでしたっ (2015年5月25日 23時) (
レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
レオレオン - そうなんですか すみません教えくれて、ありがとうございます (2015年5月25日 10時) (レス) id: 50a2222233 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - レオレオンさん» ありゃ、分かりにくくてすみません。それはその一つ前の会話で空君が「〜から！〜から！」と繰り返しているのでそんな感じなんです。ホント分かりにくくてすみません；； (2015年5月24日 23時) (レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 実さん» はい、空君たちにとって遥という圧倒的企画が意外rのでたくさんの属性はそこまで珍しくないんです（笑）そうですよね、獄寺も多いです。あと骸の身体については深く考えない方向でいきます！ (2015年5月24日 23時) (レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
レオレオン - 次回予告で炎李くんが「からから言わなくても分かる」って言葉おかしくないですか? 言葉づかい悪くてすみません (2015年5月24日 21時) (レス) id: 50a2222233 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオイ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yumenusi202/
作成日時：2015年4月23日 22時
