瑠璃色 ページ31
スクアーロSide
早朝
俺はホテルの一室で久しぶりに愛剣を磨いていた
くぅ〜っ
やっぱり剣ってのはいいなぁ゛!
少し前までまともに体を動かすのも困難なほど包帯まみれだったため、剣に触れることすら難しかった
ルッス―リアじゃねえが、やはり自由に動く自分の身体というのはいいもんだぜぇ
「……テメェも行くのか」
「お゛う」
と、そこで
書類仕事がひと段落したらしいザンザスが部屋の入り口からこちらを見てそう言ってきた
その顔には色濃く……怒りが…
ビュッッ
「ってう゛ぉおおおい!!?」
そこまで考えた瞬間
脈絡なくワインボトルが超高速で飛んできやがった
「いきなり何しやがる!!?」
「るせぇ、カスが」
それをすんでで受け止めつつ抗議するが、返ってきたのはコレだ
相当ストレス溜まってんなぁ゛…
今ザンザスに課されている書類は全て、ヴァリアーボスがしなければならないもの
つまり俺や他の奴らが代わりに処理できるものではない
また、ザンザスはリング争奪戦の首謀者だ
いくら計画だったとはいえ、馬鹿な幹部には本心だったんではないかと穿っている奴もいる
だからこそ、不用意にみずきに会いに行ったりは出来ねえわけだ
「……因みに、あとどれくらいなんだぁ?」
「3日もありゃ終わる」
「そうかぁ゛…」
簡単そうに言っているが、リング戦以来…つまりは一ヶ月と1週間ほど経ってなお、それだけでは片付かない量の書類があったということ
その上、九代目からの召喚やら何やらもこなしていたのだから驚きだ
全く……8年前から変わっちゃいねえな、こうゆうとこはよぉ゛
「なら、3日だけ俺がみずきの警護につくぜぇ!!残りは全部くれてやらぁ」
ヴァリアー一人に月、一週間ほどずつ言い渡された警護期間
だが、ザンザスが3日で仕事を終わらせるのならば、俺の分まで一緒にいた方がアイツも喜ぶだろうしなぁ
『ほぇえええっ、いいんですか?ありがとうございますスクアーロさんっっっ』
「……ふん。さっさと行け、カス」
「おお゛、行ってくるぜぇ!!!」
脳裏にすぐさま思い浮かんだみずきの笑顔に口元が曲がるのを自覚しつつ、俺はボスさんの言葉に答えてホテルを出発した
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 148人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アオイ(プロフ) - actさん» ありがとうごじあます！あ、はいその通りです！EDの「すべり台」を元ネタにしてます！ (2015年5月31日 8時) (
レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - レナさん» 案外、長期的に構える姿勢かもしれませんｗ (2015年5月31日 8時) (レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 令さん» そうですね、作者も売ってほしいですｗ (2015年5月31日 8時) (レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
act(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます。この写真企画ってもしかしてアニメのエンディング(だったかな？)にちなんでます？あの、写真がいっぱい出てくる (2015年5月30日 20時) (レス) id: 8d5d47ef97 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - ザンザスも、もう「ザンザス」って呼ばすのあきらめてるし(ｹﾗｹﾗ (2015年5月30日 17時) (レス) id: 4fb655bc62 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アオイ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yumenusi202/
作成日時：2015年2月28日 23時
