鉄色 ページ20
黒兎Side
それは、珍しくみずきだけじゃなく綱吉さんたちとも一緒に帰ろうとしていた時だった
「ねぇ、藤黒兎」
「ほぇっ!?」
「ヒッ、雲雀さん!?」
振り向くと、そこにいたのは……えーと、そう、雲雀恭弥
なんでこの人が俺に声を掛けるんだろう?
「君、風紀委員に入りなよ」
「嫌だ」
そう疑問に思っていると、そんなことを言われる
勿論断るけど
(藤君即否定しちゃった!!?)
するとみるみる相手の殺気が膨らんでいくのが分かった
しかも武器も見せつけている
「ほ…ほぇええ…!」
……みずきが怯えてる
やっぱりコイツ、あの変態とは違う意味で嫌いだ
「…君に拒否権はないよ」
「嫌なものは嫌だ。あんたにも風紀委員にも興味が無い」
(ヒィイッ!藤君なんてことを〜〜〜!!)
それでみずきを怯えさせた分も含めて睨みつけると
「?」
ふと、雲雀恭弥の肩越しにある人物と目が合う
フイ…
けど、それに気づいた相手――ロンシャンは何も言わずに視線を逸らした
?
ロンシャンなら演技でもここに突進して場を混ぜっかえそうとするだろうに…?
「……咬み殺す!!」
「―っクロちゃん!!」
「藤君!」
「危ねえ!」
「藤避けろ!!」
そう違和感を覚えた油断をつかれて
ガンッ
「……痛っ…」
雲雀恭弥の武器が俺の頬に当たった
「テメッ、雲雀!」
「いくらなんでも女子にやりすぎじゃねーのか?」
なんか…前にも同じ箇所やられたような…
やっぱり嫌いだ、コイツ
「僕に口答えするからだよ」
「クロちゃん!」
そう思っていると、みずきがいつの間にか濡らしたハンカチを持って心配そうにこちらを見ていた
「クロちゃん傷、大丈夫?」
「うん…心配しなくても平気」
昔はよく修行でこれくらい当たり前だったし…
みずきを心配させないようそう言いながら、俺は顔を上げてこっちを見下ろす人物を見た
というか…さっきのって口答えじゃないと思う
「……風紀委員に入ると、みずきにまとわりつく害虫駆除が出来なくなるから嫌だ」
「害虫?」
「六道骸という変態」
そう思いつつみずきをこれ以上心配させない為にも納得させやすそうな理由を言っておく
「…アレは僕の獲物だ。手を出さないでくれる?」
「じゃあ、俺からは手を出さないので風紀委員にはならないということで」
「……分かった、いいよ」
なんとか力でねじ伏せないで説得できた…
よかった、みずきを心配させないで
『フイ…』
…それにしてもさっきのロンシャンの態度、妙だったな
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アオイ(プロフ) - actさん» ありがとうごじあます！あ、はいその通りです！EDの「すべり台」を元ネタにしてます！ (2015年5月31日 8時) (
レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - レナさん» 案外、長期的に構える姿勢かもしれませんｗ (2015年5月31日 8時) (レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 令さん» そうですね、作者も売ってほしいですｗ (2015年5月31日 8時) (レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
act(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます。この写真企画ってもしかしてアニメのエンディング(だったかな？)にちなんでます？あの、写真がいっぱい出てくる (2015年5月30日 20時) (レス) id: 8d5d47ef97 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - ザンザスも、もう「ザンザス」って呼ばすのあきらめてるし(ｹﾗｹﾗ (2015年5月30日 17時) (レス) id: 4fb655bc62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオイ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yumenusi202/
作成日時：2015年2月28日 23時
