スゲー心もとないぞ ページ16
そこらへん！！
「だ、大丈夫…だよ！精々、僕やAさんと手を繋ぎながら寝たとか…」
「うっぎゃあああああホント今すぐ忘れてくれぇええええ！！！！」
何それ！
手ぇ繋ぐって何それオレ女々しくね！？
「あぁああみっともねぇえええ〜〜〜〜！！！」
時を巻き戻して昨日の自分を阻止したい
今猛烈に母さんの時の力受け継がなかったこと後悔したぞコノヤロー
「他には！？他には何かミスってねぇ！？」
「だ、大丈夫…と思う。あとは…炎李の妹さんの話とか…」
怒涛の勢いで父さんに詰め寄っていたが、透の事を口にした瞬間オレはぴたりと停止した
何故なら、父さんの表情が陰ったのが分かったからだ
そういや…父さんにも真美って妹……つまりはおばさんがいたって言ってたよな
どんな人って聞くと大抵困ったような表情が返ってきて…それ以上聞けなかったけど
「うんっ、スッゲー可愛いんだぜ透！も世界一というか宇宙一のレベルでな！」
「…うん、同じこと言ってたよ、昨日も」
でも…今なら
このパラレルワールドなら……聞けるか？
「……炎真にも、いるんだろ？」
「……え？」
それなら…オレ、父さんの口からきいてみたい
真美おばさんの事
「よかったらさ…オレに、炎真の妹のこと教えてくれねーか？すっげぇ知りたい」
「僕の…妹のこと…」
オレや透の大事なおばさんで…家族の事だから
「聞いて…くれる、の…？」
「寧ろ聞かせてくれると嬉しーぜ」
「あり…がと…っ」
そう言って俯く父さんの顔から、透明な雫が流れるのをオレは見ないふり
オレはまだ大事な誰かをなくしたことはない
けど、失くしかけた時の恐怖や喪失感……慟哭は知ってる
それは、Aが攫われた時に体験したものだから
あの時、初めて自分がどれだけ守られてきたかを知った
どれだけ、優しい世界で生きてきたかを知った
それで改めて―――父さんを、母さんを、ファミリーの皆を凄いと思った
オレもああなりたいって…Aを、皆を守りたいって思った
「僕の妹は…真美って言って…ッ…凄く、優しい子だったよ…」
だから今
パラレルワールドでも少しの事でも父さんを支えられるのなら
支えてみたいって思うんだ
「…そっか」
オレは工場跡地で父さんと一緒に座りながら、ポツリポツリと話す言葉に相槌を打った
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アオイ(プロフ) - 実さん» ありがとうございます＾＾7シモン編はほぼ炎李くんSideになるかと思われますので期待しすぎない程度に楽しみにしていてください！ (2015年3月17日 0時) (
レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
実 - 最近炎李がかっこよすぎてきゃーってなっちゃいます!!Ｏ(≧∇≦)Ｏでも、空や夢主ちゃんの活躍も見たいです。 (2015年3月16日 21時) (携帯から) (レス) id: e9c8e38941 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - RAMU☆さん» そうだね、素でも演技でもボケる時はボケるよね！ｗ (2015年3月16日 1時) (レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 実さん» あはは、炎李くんはシリアスでもギャグでもそんな感じですねｗ (2015年3月16日 1時) (レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - ロギさん» まぁそれでこそ炎李だよね（笑） (2015年3月16日 1時) (レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオイ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yumenusi202/
作成日時：2015年2月16日 23時
