ブラック ページ6
黒兎Side
みずきや綱吉さんと一緒に遊びに来て、しばらく経った頃
「……?」
不意に、黒側と思われる気配が二つ
俺達の方へ近づいてきていた
でも今は昼間だし……?
そう疑問に思っている間に、気配はどんどん近づいてきて
それと同時に風を切る音や火薬などの爆発音といった戦闘音までも聞こえてきて
「ほぇ?クロちゃんどうかした?」
「…みずき、ここから離れた方がいいｋ「うぉ゛おおい!」!」
流石に危険と思って、みずきに声を掛けた瞬間
気配の内の一つが、すぐ傍の建物の上に降り立って大声を出した
そして
「……っっっ」
ギラ…
次の瞬間、思わず目についた銀色に身体が強張る
ヤバい……っ
見ちゃ駄目だ…見たら…っっ
「うっ…うぁあああああああっっ!!!」
絶対に駄目だ…!
こんな…みずきだけじゃない、綱吉さん達がいる前で…っ!!
「あ…アぁッ…アアああぁああアアああっっ!!!」
「藤君!!?」
そうと分かっているのに、その色から目が離せなくなる
そしてそれ以外の要素が、世界から遠ざかって
「テメェ!何者か知らねェが十代目たちに何かしようってんならただじゃおかねーぞ!!」
「ま、そーいうことだな!」
「獄寺君!山本!」
そんな声すらも、どこか別世界の出来事のようで
銀色で時たま赤を伴って振るわれる剣
それは、いとも簡単にあの時の光景に重なって
「〜〜〜っっっ」
“怖い”
見られたら、知られたら
もうみずきの傍に居られなくなるのに
ドササッ
「うお゛ぉおい、話にならねぇぞぉコイツら!」
「ひぃいっ!?」
―それなのに
ざわっ…
「ハ…ハハ…」
ゆらり
急速に、世界に色がつく
黒と赤と銀
あの時と同じ…闇の世界の色
家族が殺されて…俺が壊れた時の色
「クロ…ちゃん?」
あぁ、そうだった
家族を殺した復讐の為ならば
殺しても足りない憎い相手ならば
何より、死にたくないならば
ガッ
「え、それ…山本の…!?」
扱い方は分かる
これは剣。銀の刃物。俺から家族を奪った奴らが使っていた道具
ザ…
「あ゛ぁ?なんだぁ?」
「ｸｯ)……」
だから、これを使って目の前の敵を――殺せ。
ダッ…
「クロちゃんっ!」
「藤君っ!!?」
ガキンッ
「くっ…!?」
これは敵だから
さぁ、殺そう壊そう
そうすれば、殺した快感があの時の全ての感情を消してくれる
「ハハハハハッ」
殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せっっっ!!!!!
ガギッ
そうして俺は、惨忍な笑みを浮かべて更なる攻撃を加え続けた
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アオイ(プロフ) - レナさん» もしかしなくても、ですｗクロちゃんは自分の方に来ていた敵は全て戦闘不能にしてから唄っているので問題ありません！ (2015年3月27日 21時) (
レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - もしかして、ザンザスオチ？ってか、今まで疑問に思っていたんですが、クロちゃん、歌で風操ってる間に殺されないの！？← (2015年3月27日 20時) (レス) id: 4fb655bc62 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 実さん» ありがとうございます！私もキャンバス好きなのでファンが増えると嬉しいです！ (2015年3月4日 23時) (レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
実 - 吹雪の試練スッゴクおもしろかったです!感動しました!!｢キャンバス｣がもっと好きになりました！ザン兄もクロちゃんも良かったね。今すぐこの世界にトリップしたい!!!!!! (2015年3月4日 23時) (携帯から) (レス) id: e9c8e38941 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 令さん» なんとか2人くっつきましたーっ (2015年2月28日 22時) (レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオイ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yumenusi202/
作成日時：2014年10月10日 22時
