シンク ページ49
ザンザスSide
…なんとか無事に終われたか
計画終了から翌日
俺はこの数日滞在していたホテルの部屋で安堵の息を漏らした
「……」
沢田綱吉をボンゴレのボスに認めさせ
しずりの乗っ取りも退け
みずき自身の力も得させた
これで、レアな吹雪の守護者だとしても爺や他のカス共に容易に利用できないようになる
「……ふん」
後は細々とした雑務を片付けて――
そう考えながら、空港へ向かうため車を待たせてある外へと出るが
ビュォオオッ
何故か、視界には竜巻が映った
しかもピンポイントでこのホテルの周辺だけが被害に遭っている
「……」
マーモンの幻覚…ではない
実際に目の前で起こっている現象だ
こんな芸当が出来るのは…
「ザン兄っっっっ」
と、そこで
思考を遮るように名前を呼ばれた
「みずき…?」
「…〜っ行っちゃやだ!!」
「…おい?」
怪訝に思っている間に、何故かみずきはそう言って抱き付いてきた
といっても、相変わらずの小ささなので胸板までしか背が無いが
「私…私っ、ザン兄とずっと一緒にいたい!!もう…っ離れるのはやだよ!!」
いきなり何言ってんだ?
「私、頑張ってお父さんも九代目も説得するから!!だから…もう…離れて行かないでっっ」
……まず、話が噛み合っていない
だが…この様子では恐らく、俺が爺どもに処罰を受ける故にいなくなるとでも思ってそうだ
「……おい、みずき」
内心で相変わらずのカスぶりに嘆息しつつ、その顎を取って上向かせる
俺がお前の傍からいなくなる?
漸くお前の安全が保障されたのにか?
全く……大した、カスぶりだ
「ザン…兄…?」
呆れながらもフ、と額に触れるだけのキスをしてやる
途端に、涙目から呆けたような表情になるみずき
『そしてこれが、三度目の転機になるだろう…計画が終われば、な』
……再会するまでは、この転機とはみずきに嫌われ、十代目ボスへ反旗を翻したという罪によって俺の人生が終わるだろうと思っていた事だった
だが、その予想を初めにぶち壊したのは他ならぬお前だろう?
そして、甘い事に爺も俺を処罰する気はないと言っている
それならば、最早遠慮はしない
「……テメェこそ、俺の傍から離れるんじゃねえ」
お前はしずりのものじゃねえ
俺のものだ
「じゃあ…これからは一緒にいられる…?」
「ああ」
今後、勝手に俺の傍からいなくなることは許さねえ
「〜〜〜っザン兄!大好きだよっっ」
その言葉に、俺は笑みを浮かべながらみずきを抱きしめ返した――
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アオイ(プロフ) - レナさん» もしかしなくても、ですｗクロちゃんは自分の方に来ていた敵は全て戦闘不能にしてから唄っているので問題ありません！ (2015年3月27日 21時) (
レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - もしかして、ザンザスオチ？ってか、今まで疑問に思っていたんですが、クロちゃん、歌で風操ってる間に殺されないの！？← (2015年3月27日 20時) (レス) id: 4fb655bc62 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 実さん» ありがとうございます！私もキャンバス好きなのでファンが増えると嬉しいです！ (2015年3月4日 23時) (レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
実 - 吹雪の試練スッゴクおもしろかったです!感動しました!!｢キャンバス｣がもっと好きになりました！ザン兄もクロちゃんも良かったね。今すぐこの世界にトリップしたい!!!!!! (2015年3月4日 23時) (携帯から) (レス) id: e9c8e38941 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 令さん» なんとか2人くっつきましたーっ (2015年2月28日 22時) (レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオイ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yumenusi202/
作成日時：2014年10月10日 22時
