ローズレッド ページ47
「おい…起きろ」
「ほぇ…?」
ふと、体を揺すられる感覚に瞼を持ち上げると、視界に闇を統べる王様の赤色が広がった……ってほぇえええっ!?
「ざ、ざざザン兄―――!!!?」
ほぇええっ!?
なんでザン兄のお顔が目の前にあるの―――!!?
「……うるせぇ」
「ほぇっ!?ご、ごめんなさいっ!!」
思わず叫んじゃうと、ザン兄に怒られてしまった
だ、だって…なんでこんな状況になったのか分かんなかったし…!
わたわたしながら周りを眺めてふと気づく
あれ、ここって運動場…?
でも確か私、体育館にいたはずじゃ…?
「ほぇ?」
不思議に思って首を捻っているとフ、と頭に暖かな掌が触れた
あれ、この掌ってもしかして…?と予想した瞬間、今度は体全体がその温もりに包まれて
「ざ、ザン兄…っ!!?」
ほぇえええっ!!
ザン兄に!ザン兄にぎゅってされてるよぅうううっ!!!!
その事実に一気に顔と言わず全身がカァッと熱くなる
ほ、ほぇ、ほぇえええ…っ
ど、どうすればいいか分かんないよーっっ
嬉しいよりも恥ずかしいとかそっちの方が強くて、ザン兄から逃れようとするけどやっぱり無理で
「………うるせぇ。黙って、確かめられてろ」
で、でもでもっ
ザン兄にぎゅってされて落ち着いてなんか……!!
「!!」
と、そこで
私はようやくザン兄の顔色が凄く悪いことに気付いた
ううん、顔色だけじゃない…!
私が真っ赤になって熱いのかと思ったけど違う、ザン兄自身も熱いんだ…!
「ザン兄…大丈夫なの?」
「……ッ…」
心配になって尋ねると、返ってきたのは無言
ということは…やっぱりザン兄相当具合が悪いんだ!!
「お…お兄ちゃん!今すぐ救急車お願い!!ザン兄が凄い熱なの!!」
「なに!?わ、分かった!」
慌ててお兄ちゃんにそう頼んで、今にも崩れ落ちそうなザン兄を必死で支える
ザン兄の身体…よく見れば至る所怪我してるし、掌なんか凍傷っぽいし…早く手当てしなきゃ!!
「……おい」
「ほぇ?」
そんな風に考えていると、不意にザン兄が声をかけてきた
何だろう?
不思議に思った途端、ザン兄は驚きの言葉を放った
「……相変わらずカスだな、テメェは」
「ほぇえええっ!?」
ザン兄、いきなりひどーい!!
というか、重傷なのに笑いながらそんなこと言わなくたって…!!
「……ハッ」
「ってザン兄!?」
思わず怒っていると、突然ザン兄の身体の力が抜けた
ほ、ほぇ…?
もしかしてザン兄気絶してる…?
「お兄ちゃん!!救急車早く――っっ」
私は慌ててもう一度叫んだ
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アオイ(プロフ) - レナさん» もしかしなくても、ですｗクロちゃんは自分の方に来ていた敵は全て戦闘不能にしてから唄っているので問題ありません！ (2015年3月27日 21時) (
レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - もしかして、ザンザスオチ？ってか、今まで疑問に思っていたんですが、クロちゃん、歌で風操ってる間に殺されないの！？← (2015年3月27日 20時) (レス) id: 4fb655bc62 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 実さん» ありがとうございます！私もキャンバス好きなのでファンが増えると嬉しいです！ (2015年3月4日 23時) (レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
実 - 吹雪の試練スッゴクおもしろかったです!感動しました!!｢キャンバス｣がもっと好きになりました！ザン兄もクロちゃんも良かったね。今すぐこの世界にトリップしたい!!!!!! (2015年3月4日 23時) (携帯から) (レス) id: e9c8e38941 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 令さん» なんとか2人くっつきましたーっ (2015年2月28日 22時) (レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオイ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yumenusi202/
作成日時：2014年10月10日 22時
