ホワイト ページ45
しずりSide
童と話しながら、妾は己の姿を生前のものへと変えた
尤も、そうは言うてもこの女童の体を物理的に変えることは出来ぬ
故に、先程の風の振動による増幅で出来た余力を使い、妾の魂とも言うべきものを強化しているだけじゃがの
「――それで、テメェはあのカスをどう判断した?」
そのようなことを考えておると、不意に目線でひたすら妾を射抜いてきた童がそう尋ねてきおった
……それにつけても、8年もたつと異国の者はほんに大きゅうなるの
姿を生前にし、妾が見下ろしているにも拘らず、逆に見下ろされておるようで気分が悪うなるわ
「……っ」
つらつらと思索に耽っておると、ふと目の前の童以外にも強く見つめてくる者に気付く
む、そういえばデーチモの事を忘れておったわ
確か先程黒髪の童もこのデーチモについて何かを言うておったような…
「…気に食わぬの」
それを思い出し、一度だけデーチモを見てその姿に妾は眉を顰める
「な……っ!?」
額に炎を灯し、煌々と輝くグローブをはめたその姿…まるで彼奴を小さくしたようではないか
気にいるはずがなかろう
……じゃが、これはあくまで妾個人の感情じゃ
今、童が問うているのがそうではないことくらい分かっておるわ
「じゃが……ブラッド・オブ・ボンゴレに伝わる炎をここまで操れたことは認めねばなるまい……しかも、彼奴と同じ零地点突破どころか妾の吸収する能力までもコピーしたのじゃからな」
尤も、彼奴が零地点突破を会得したのは妾の氷を真似た故
そして今度はその子孫が凍らせはせずに炎を吸収するまで、を会得した
「……クッ」
……ふん、やはり血は争えぬの
人のモノばかりを真似しおって…
『―――しずり、俺はな―――』
……どこまでも気に食わぬ血筋じゃ
ふと、彼奴の声が耳の奥で蘇り、またも眉に皺が寄っていると
「……おい」
突然、黒髪の童に呼びかけられ意識が戻る
「なんじゃ?」
「賭けは……俺の勝ちでいいんだろう?」
怪訝に思っておると、童は凄絶に笑んでそう確認をしてきおった
む、その事か
「…仕方なかろうの。約定は約定じゃ」
まさかデーチモがここまで成長するとは思うてなかったが……少なくとも力に関しては認めぬわけにはなかろう
「ふん……当然だ」
渋々ながらもデーチモを認める言葉を言うと、童は満足気に頷きおった
そして
グイッ
「む…っ!?」
一瞬きの間に唇に温かきものが触れ、童の顔が視界全体に広がった
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アオイ(プロフ) - レナさん» もしかしなくても、ですｗクロちゃんは自分の方に来ていた敵は全て戦闘不能にしてから唄っているので問題ありません！ (2015年3月27日 21時) (
レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - もしかして、ザンザスオチ？ってか、今まで疑問に思っていたんですが、クロちゃん、歌で風操ってる間に殺されないの！？← (2015年3月27日 20時) (レス) id: 4fb655bc62 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 実さん» ありがとうございます！私もキャンバス好きなのでファンが増えると嬉しいです！ (2015年3月4日 23時) (レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
実 - 吹雪の試練スッゴクおもしろかったです!感動しました!!｢キャンバス｣がもっと好きになりました！ザン兄もクロちゃんも良かったね。今すぐこの世界にトリップしたい!!!!!! (2015年3月4日 23時) (携帯から) (レス) id: e9c8e38941 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 令さん» なんとか2人くっつきましたーっ (2015年2月28日 22時) (レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオイ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yumenusi202/
作成日時：2014年10月10日 22時
