シルヴァーグレイ ページ36
囚人さんたちの数を減らしながら校内を走り回っていると、ふと、クロちゃんの歌が聞こえ始めた
「”僕らはみんな 自分らしさという名の筆を持ってるんだ
ほら少しの勇気で どんな色にも変えてゆける 想いを描こう”」
ほえ、それにこの曲……私の一番好きなキャンバスだっ
なんか嬉しくなっちゃうなぁっ
「”この空はどこまで続く 僕らの知る世界は狭くて
誰かの助け求める声 聞こえぬふりして”」
だって、歌が聞こえるようになるってことはクロちゃんはもう終わってるんだろうし…
何よりこの感じ…クロちゃん、約束通り誰も殺さないで終わったんだろうから
「えへへ〜っ」
白のリボン、役に立ってよかったよっ
「”争うことで存在価値 確かめては疑念を抱き
違いを個性じゃなくて敵と決めつけては突き離し”」
嬉しくなりながら私も歌い始める
「”人との関係は支配で♪結ばれてゆくものじゃなくて♪手と手をつなぎ声を聞くんだー♪”」
よーしっ、それなら急いで合流しなくちゃっ
「「”彩る世界♪ 憎しみ合うことはない♪ 綺麗に交われるから♪
無駄な命なんてない♪ 互いに認め合い♪
無限に広がるキャンパスは♪ 希望に染まってく♪”」」
クロちゃんと一緒に歌いながらそう決めて、更に走るスピードを速める
えーっと、歌声が聞こえるのは上のほう……屋上かな?
とにかく行ってみようっ
「「”僕らはみんな♪
自分らしさという名の筆を持ってるんだ♪
ほら少しの勇気で♪ どんな色にも変えてゆける♪
想いを描こう――♪”」」
そうしてちょうど歌い終わったのと同時に屋上に着く……ってほぇええっ!?
「ってヤバいよみずき!!藤君がいるほうじゃない屋上に着いちゃった!!」
ど、どうしようっ!?
今更来た道を戻るなんて出来ないし…っっ
思わずスピードを緩めようとした、その瞬間
「みずきっっ」
進行方向の直線上にいたクロちゃんが
「跳べっっっ」
そう叫んでいた
「んなぁっ!?藤君何言ってんのぉお!?」
「どう考えても落ちるだろ!?」
「バカですか藤黒兎!?」
クロちゃん……
「分かったっっっ」
「ってみずきも何頷いてんの!?」
お兄ちゃんたちの叫びは置いといて、私はクロちゃんがいるほうの屋上に向かって、スピードを更に増した
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アオイ(プロフ) - レナさん» もしかしなくても、ですｗクロちゃんは自分の方に来ていた敵は全て戦闘不能にしてから唄っているので問題ありません！ (2015年3月27日 21時) (
レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - もしかして、ザンザスオチ？ってか、今まで疑問に思っていたんですが、クロちゃん、歌で風操ってる間に殺されないの！？← (2015年3月27日 20時) (レス) id: 4fb655bc62 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 実さん» ありがとうございます！私もキャンバス好きなのでファンが増えると嬉しいです！ (2015年3月4日 23時) (レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
実 - 吹雪の試練スッゴクおもしろかったです!感動しました!!｢キャンバス｣がもっと好きになりました！ザン兄もクロちゃんも良かったね。今すぐこの世界にトリップしたい!!!!!! (2015年3月4日 23時) (携帯から) (レス) id: e9c8e38941 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 令さん» なんとか2人くっつきましたーっ (2015年2月28日 22時) (レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオイ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yumenusi202/
作成日時：2014年10月10日 22時
