カーディナル ページ29
ザンザスSide
“とうとうこの日が来た”
それが、俺の胸中に浮かぶ感情だった
吹雪戦を行うことは、正直最後まで迷った
みずきに力を身につけさせることは、それだけアイツを危険な目に遭わせることになるからだ
どうせ初代の亡霊に取り憑かれた身ならばボンゴレの闇から逃れることは出来ない
守護者という枷から外れて自由に羽ばたくことは出来ない
ならば…守護者戦を行う必要はないのではないか――?
そう弱気になったこともあった
だが、ボンゴレと云う檻に生涯囚われた場合に無力ではジジイのいい操り人形でしかない
少しでも自由に生きられるよう…みずき自身が力を身につけることで、簡単には利用できないと周囲のカスに知らしめなければならない
「……」
だからこそ、吹雪戦という試練は行う
例えそれでみずきが傷を負い、死にかけたとしても……力を身につけるために
それがしずりとの賭けに勝った後の伏線
計画の目的の1つ
…ｶﾂﾝ
ふと、そこまで考えてある一つの気配が近づいていたことに気づく
5年ぶりの、懐かしい気配…
「ほぇえええっ!ザン兄だ〜〜〜っっっ」
…………………はぁ?
「ちょっと待てぇええええ!!!?」
今この瞬間
俺は初めて沢田綱吉と意見が合ったに違いない
それくらい、みずきの反応は予想外だった
何故この状況で笑って手を振って来れるんだ…?
どう考えてもおかしいだろう
「なんであのザンザスに馴れ馴れしく声掛けてんの!?」
「だってだってようやくザン兄に会えたんだもん!!手くらい降ってもいいでしょう?」
「イヤイヤイヤイヤ!?てかまさかみずきの言ってた“ザン兄”ってザンザスの事!?お前どんだけ人脈広いんだよ!!」
俺でさえここまで戸惑うのだから、沢田綱吉が騒ぐのも無理はない……が、煩ぇ
カス共の言葉を聞きながら、内心で嘆息する
……普通、テメェの兄を殺し平和を脅かそうとしていたら、知己であろうと警戒するもんだろうが
昨日の出来事を聞いているなら、尚更
だというのに、ここまで変わらずに接するとは……現状把握も出来てねぇ馬鹿なのか?
5年ぶりに再会して強く思った感想はコレだったが
「アッ、そうだ!」
不意に、みずきがこちらを向き
「ザン兄!私、絶対に負けないからね!」
ただ一言
けれど譲らない口調で言い切られる
「……」
そして、それは紛れもなく宣戦布告というもので
「……ハッ、やってみろ」
「うん、やってみるっ」
気づけば、俺の口角は上がっていた
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アオイ(プロフ) - レナさん» もしかしなくても、ですｗクロちゃんは自分の方に来ていた敵は全て戦闘不能にしてから唄っているので問題ありません！ (2015年3月27日 21時) (
レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - もしかして、ザンザスオチ？ってか、今まで疑問に思っていたんですが、クロちゃん、歌で風操ってる間に殺されないの！？← (2015年3月27日 20時) (レス) id: 4fb655bc62 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 実さん» ありがとうございます！私もキャンバス好きなのでファンが増えると嬉しいです！ (2015年3月4日 23時) (レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
実 - 吹雪の試練スッゴクおもしろかったです!感動しました!!｢キャンバス｣がもっと好きになりました！ザン兄もクロちゃんも良かったね。今すぐこの世界にトリップしたい!!!!!! (2015年3月4日 23時) (携帯から) (レス) id: e9c8e38941 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 令さん» なんとか2人くっつきましたーっ (2015年2月28日 22時) (レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオイ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yumenusi202/
作成日時：2014年10月10日 22時
