グリーン ページ22
ランボSide
ボフンッ
その感じは、前触れなく俺を襲ってきた
「やれやれこの現象…夢でないとすれば随分久しぶりに10年バズーカで過去へ来たようだ…」
呟いてる間に、晴れゆく視界
すると、泣きたくなる程に懐かしい声が聴こえた
「本当にアホ牛か…?」
「なんだかランボ…頼もしいよ」
あぁ、ボンゴレ…
「貴方達にまた会えるとは…」
今は亡き、ボンゴレたち
ミルフィオーレとあの裏切り者によってもうあの時代にはいない
だからこそ、狂おしい程の郷愁が胸を締め付けて
「懐かしい…なんて懐かしい面々……」
記憶に在るより幼く、それでも何一つ変わらない彼らの顔を順に見渡すと
「…?」
ふと、一通り見て気づく
彼女がいない…?
「…ボンゴレ、少しお尋ねしても?」
「えっ?な、何?」
もし今…彼女がボンゴレと行動を共にしていないならこれは好機だ
「彼女……藤黒兎は今何処に?」
――あの、裏切り者は?
「藤君っ!?え、今はいないけど…」
怪訝そうなボンゴレと対照的に俺は唇を歪める
やっぱり…これは好機だ
みたところ、最後まで彼女を庇って殺された瑞希氏もいない
それなら、この過去へ来たことは…………未来を変えるチャンスだ
「ボンゴレ、お願いがあります。―――貴方たちだけは藤黒兎に気を許さないで下さい」
「えっ!?」
「はあ゛っ!?」
「どーいうことだ!?」
彼女はボンゴレ風の守護者であったにもかかわらず、ミルフィオーレに与した裏切り者
そしてボンゴレ……………貴方を殺した張本人でもあるのだから
「ちょ、ランボ!?それってどういう―――っっ!!?」
今ならまだ、貴方たちの未来だけでも変えれるかもしれない
誰も守れず、己独りだけ生き残る無力さを、この世界の俺は味わわなくて済むかもしれない
「…さて、泣きそうだが感傷に浸ってる場合じゃなさそうだ」
ボンゴレたちに背を向け、先程から俺に殺気をぶつけてくる男に目を向ける
「ひどく野蛮そうなのがこちらを睨んでいる」
「あ…っ、ランボ!」
ボンゴレ…もう一度貴方に名前を呼ばれる日が来るとは…
ザァアアアッ
……やれやれ、雨が降っていて助かった
ボンゴレたちに涙を見られずにすむのだから
「さっきの言葉って一体…!?」
「……いつか、分かりますよボンゴレ」
その可能性があるなら、俺は過去を変えても構わないと思えるから
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 200人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アオイ(プロフ) - レナさん» もしかしなくても、ですｗクロちゃんは自分の方に来ていた敵は全て戦闘不能にしてから唄っているので問題ありません！ (2015年3月27日 21時) (
レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - もしかして、ザンザスオチ？ってか、今まで疑問に思っていたんですが、クロちゃん、歌で風操ってる間に殺されないの！？← (2015年3月27日 20時) (レス) id: 4fb655bc62 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 実さん» ありがとうございます！私もキャンバス好きなのでファンが増えると嬉しいです！ (2015年3月4日 23時) (レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
実 - 吹雪の試練スッゴクおもしろかったです!感動しました!!｢キャンバス｣がもっと好きになりました！ザン兄もクロちゃんも良かったね。今すぐこの世界にトリップしたい!!!!!! (2015年3月4日 23時) (携帯から) (レス) id: e9c8e38941 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ(プロフ) - 令さん» なんとか2人くっつきましたーっ (2015年2月28日 22時) (レス) id: 514c05d317 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アオイ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yumenusi202/
作成日時：2014年10月10日 22時
