15 ページ16
彼女は夢を見ていた。
まだ、___が笑っていた時の夢。
『テツくん、またシェイク飲んでるの?毎日飲んでいて飽きない?』
『飽きませんよ、それこそ___さんも、アイス食べてるじゃないですか』
『ふん、似た者同士なのだよ』
『あ、___っち。そのアイス新商品じゃないっスか!』
『本当だ〜。___ちん一口ちょーだい〜』
『紫原、アイスさっき食べたじゃないか』
『俺にも一口くれ』
『もー大ちゃん!』
彼らが決別しなかった頃、部活帰りにコンビニやマジバに寄り道して笑っていた。
それはひどく下らない話だったり、真剣な話だったり。
とにかく彼女の中で、その時間は宝物だった。
だから……
……だから、決別したって聞いたときには、目の前が真っ暗になった。
電話で聞いた、悔しそうにする大人しい彼の声。
『すみません、___さん。………止められませんでした』
久し振りに聞いた電話越しの彼の声が小さく聞こえ、周りの世界の声が煩く聞こえた。
『___さん?』と言われたときにようやく気づいた。
「キセキの世代」と呼ばれていたのは彼らの事だと
それからどうなったのかは、覚えていない。
ただ気づくと、朝になっていた。
彼女は目を覚ました。
そこはやはり教室で、花びらが舞っていた。
ロッカーから降りて、前の扉を開けてみる。
開かない。ネジでも付いてるんじゃないかと錯覚する程だ。
しょうがないと心で思い、後ろの扉を開け廊下に出てみた。
窓の外では花びらが舞っていて、人は誰一人いない。
彼女は深く考えずに歩いてみるのだった。
44人がお気に入り
「黒子のバスケ」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Qボちゃん無敵の非塾民(プロフ) - うそぉw愛してるよ((ウソなんか出せやコノヤロー((((( (2018年2月11日 21時) (レス) id: aa10bf84ed (このIDを非表示/違反報告)
みゃのさん(プロフ) - Qボちゃん無敵の非塾民さん» 褒めても何もでねぇぞ( ´∀`)σ)∀`)コノヤロー (2018年2月8日 20時) (レス) id: 375ad31803 (このIDを非表示/違反報告)
Qボちゃん無敵の非塾民(プロフ) - いや、いつも君の小説は最高だな!涙が出てくるぜコノヤロー!コラボ作品出したいなぁ|д゚) (2018年2月8日 19時) (レス) id: aa10bf84ed (このIDを非表示/違反報告)
みゃのさん(プロフ) - Qボちゃん無敵の非塾民さん» どうしたぁぁぁ! (2018年1月29日 16時) (レス) id: 375ad31803 (このIDを非表示/違反報告)
Qボちゃん無敵の非塾民(プロフ) - みゃのさぁぁぁぁぁっぁあん!!! (2018年1月29日 16時) (レス) id: aa10bf84ed (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ