１４５ ページ46
あと２０分で午後の授業、ということで。
イデアに別れを告げ、次の授業の部屋へ向かう。
目の前から、もう逆赤い糸とでも言えるような奴が歩いてくる。
…監督生だ。
一人かよ。
会いたくない、けどこっちにいかないと間に合わない。
今、ほうき乗れないしな…
何もなく、すれ違う。
と思ったその時。
お腹に、痛みが走る。
腹の傷が開く。
女が手に持ってるのは…ナイフ。
ああ又か。
「…お前、何してんの？」
「え…私何もしてないです…痛ぃ…」
「は？何言ってんだ！…お前今…」
「…お腹痛いですっ……何でそんな事するんですかAさんっ！」
景色は…朧気だ。
「……何、冤罪かけてるとでも言いたいわけ？」
ここまで馬鹿だとは。
「違いますっ！今、すれ違い様に本で殴ってきたじゃないですか！」
目に涙を溜めて、こちらをキッと睨む女。
もう、全てが演技がかっている。
「…は？」
仮に本当に本で殴ったとしても、何だというのか。
それ以上何も言う暇もなく、たったと走るその女。
嫌な予感がする。
当たるんだよな、こういうの。
痛みで手から落ちた本を拾って立ち上がる。
「…はぁ………。」
痛い。
浅いと言えど傷口が開くには十分の刺激だ。
こりゃ出血してるわな。
授業遅れるから、後から医務室行くか…。
手に滲む鮮血に舌打ちをする。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 828人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ジェイドの手ぶくろ - まってめちゃくちゃ絵描きたい 書いてもいいですか？てか内容天才すぎます (2022年12月2日 0時) (
レス) @page20 id: fa8371b6ca (このIDを非表示/違反報告)
イリス(プロフ) - ゲーチスさん» 私じゃんｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗごめんなさいｗｗｗｗｗｗｗｗｗ (2022年6月1日 23時) (レス) id: af492db464 (このIDを非表示/違反報告)
ゲーチス - 監督生の名前がイリスなら完璧だった (2022年5月28日 22時) (レス) id: 2fbab6d2b3 (このIDを非表示/違反報告)
雪葵(プロフ) - まる兄さん» なるほど(´・ω・｀) (2022年3月13日 19時) (レス) id: 352d2094f9 (このIDを非表示/違反報告)
まる兄(プロフ) - 雪葵さん» チャーリーとチョコレート工場、金曜のやつで視てそれの影響(*´∀｀*) (2022年3月11日 21時) (レス) id: b4de3cad02 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：イリス | 作成日時：2021年12月3日 4時
