あの子はヒロイン、私は寮長 ３【ツイステ】

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レオナ視点







夜の講堂にて。





「へぇ…あの子のアレ、刺し傷だったのね。」




「養護の先生の話だから、本当だとは思います。まぁ、本当に刺されたか分かりませんけど。」




「…どういうことですか？」





タコ野郎が困惑したように声を発するが、



口はニヤニヤと気味が悪い。




だりぃ…。




「自分で刺した可能性があるってことだよ。





Aさんが刺された推定時刻の数分前、監督生と揉めたみたいなんだ。





エースとデュースが証言したよ。




…僕は、監督生に罪を着せようとしたのかと思ってる。」



「それは話が飛びすぎじゃない？ねぇレオナ。」




「なんで俺に言うんだよ。知らねぇよ。」






…でも。




あの日、既に刺されてから数時間たってたAは、顔が真っ青だった。





自分で刺すなら相当の覚悟が必要だろう。





『大丈夫だから気にしないで…』






あれが嘘だとは思えない。




「…ったく、めんどくせぇな。」




女の世界はどこもこうなのだろうか。





「レオナさんだって、あの状態から、





監督生さんに助けられてなかったらどうなってたんでしょうねぇ。」





「うっせぇな。お前もだろうが。」





「騒がしい。吠えないで頂戴、レオナ。




で、これからどうするのリドル。





わざわざ足を運ばせたのなら、何らかの策はあるんでしょうね？」







「はい。…次の寮長会議、つまり二週間後までに証拠を集めたいなと。」

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