眠り姫【澤村大地】

眠い…8 ページ9

澤村side






いつものようにAをおぶって
Aの家に向かった






今日は途中で別れるスガも一緒に
ついてきている






家についてインターホンを鳴らすと
すぐにドアがガチャッと空いた






母「おかえり〜！！
大地くん、今日もありがとうね」





笑顔で出迎えるおばさん





とりあえず上がらせてもらって
Aの部屋に向かいベッドに寝かせる






母「孝支くんひさしぶりね〜
また背伸びたんじゃない？」






おばさんは気さくな人だ




Aと似ている







澤「おばさん、今日は報告があって、、、、」






俺はさっきの事を話した




おばさんのにこにこした顔も
だんだんこわばっていく






母「そぅ、、、足が、、、ね、、、」




澤「Aの飲んでいる薬って
本当に効いてるんですか？？」






今まで気にはなっていたけど
聞けなかったこと






本当に効いてるのか




成分があっていないんじゃないのか






一向に良くなる兆しのないA







母「受診した時にいつもAの状況は
話しているの

だから薬はあっているはずだわ、、、」







菅「聞いたことありませんでしたけど

このままAの容体が悪くなったら
どうなるんですか？」






母「それは、、、、」








澤「教えてください！！
お願いします！！！」







お願いだから、、、、




最悪ベッド生活でも
寝続けることになったっていいから





一番最悪なことだけには
ならないでほしい







母「、、、、死んでしまうの」






澤「！！！」








死







俺が一番聞きたくない言葉








母「だからこそ薬が大切なの

だからね、これからもAの事
どうかお願い、、、、」







澤「、、、、、はい、、、、」








本当に薬を飲んでいれば
Aは大丈夫なんだろうか、、、、？






納得できない感情を抱えたまま
俺はスガと共にAの家を後にした









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