128.検査 ページ10
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神「誰だお前」
アルマ「うわぁ〜！女の子だ！！」
神田は相変わらずだけど
アルマ可愛いな
こんな子が研究員皆殺しするんだよね
『はじめまして
佐倉井Aです』
アルマ「僕はアルマ！
こっちはユウ！」
アルマがちゃっかり
神田の紹介までしてくれた
当の本人はふて腐れたように
そっぽを向いているけど
体には沢山包帯が巻かれていて
血が滲んでいる
今日の実験はすでに終わった後なのだろうか
イノセンスとのシンクロ実験なんて
痛いよね、絶対
本当は裁きの部屋で何かひとつ叶えるって
言われた時に
悲劇を生む前に
ふたりのイノセンスを適合させて欲しいって
言いたかった
でも、それをしてしまえは
教団は味をしめてこのくだらない計画を
続行してしまうから
『、、、痛く、、ない？』
アルマの包帯が巻いてある手を取る
ふたりは偉い
普通この歳なら痛いから嫌だと
逃げ出すはずなのに
アルマ「大丈夫！！」
曇りのない笑顔を向けるアルマに
なんだか泣きそうになった
「さ、ふたりはもう出て
Aちゃんは検査ね」
やっと我に返ったのか
お兄さんが神田とアルマを
外に連れ出した
私はそのままイノセンスの検査
生前ファインダーとして教団にいたから
イノセンスの検査って初めだな、、、
私ってシンクロ率どのくらいあるんだろう
「イノセンスは使ったことある？」
色々な器具をつけられて
お兄さんに言われた
転生してからは
一度も使ってないけど
多分使えるよね？
そう思いながらイノセンスを
発動させてみた
すると、身体の周りに光が飛び交って
形を作っていく
クロス元帥の銃は
作らない方がいいと思ったから
今回は生前見た名前も覚えていない
エクソシストの弓を想像する
想像した通り
弓の形をしてくれたイノセンスに
ホッとした
転生後は誰一人エクソシストと
会っていないから
心配だったけど
死ぬ前に見たイノセンスは
どうやら再現できるようだ
「寄生型なのに
まるで装備型のような形になるんだね」
ふむふむと感心するみなさん
こんなことでデータが取れているのだろうか
「それにしてもこのシンクロ率
すごいわね、、、」
そう聞こえた
いや、すごいわねじゃなくて
シンクロ率教えてくれません？
地味に気になるんだけど、、、、
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作者名：ゆーな | 作成日時：2020年1月23日 2時
