傍観者でいたかった【D.Gray-man】4 (ページ37)

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155.言霊のイノセンスページ37

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私はきっとみんなを助けられなかったことを
今後も一生忘れることなんてできないんだと思う

それでも今なにもしないのは
そうしなければアルマを守ることができないと
わかっているからだ

中からの悲鳴が聞こえなくなり
次に聞こえたのはアルマと神田の声だった

『私は今からふたりを止めに入ります

フォーは
今から見ること、決して誰にも言わないでくださいね』

フォー「どういうことだ？」

『実験に利用されたくないんですよ
私が今からすることを

もういやでしょう？
悲劇を繰り返すのは』

フォーが複雑な顔をしたままうなずいたのを確認して
研究室のドアを開けた

中ではイノセンスを持ったままにらみ合っているふたり

近くにはマリの姿もあった

って、マリって当事者だったの？
知らなかった！！！

目に包帯巻いてあるし
私、マリって生まれつき目が見えてなかったのかと思ってたけど
実際は戦闘で目が見えなくなったのか、、、

まさかの人物に驚いたけど
再度ふたりに意識を戻してとりあえずふたりの間に立った

『は～い、落ち着いてふたりとも』

神「どけっ！この馬鹿！！」

『止めに来たのにひどいなぁ～』

神「状況見ろ」

『わかってて止めに入ってるの』

神田は私がエクソシストってこと
わかっていってるのかなぁ～

アルマ「Aは関係ないでしょ？」

アルマって暴走して見境なく殺してたのかと思ったけど
そうでもないのかな？

私には危害を加えたくないって顔してる

『私は実験のこと、全部知ってたよ
もしかしたら研究員の人たちよりも詳しいかもね』

神「じゃぁお前は、わかってて
俺たちに近づいたのか？」

『そうだよ
こうなることもわかってた

だからわざわざ無理言って
本部からここに来たの

ふたりを止めるために』

神「ありえねぇ」

信じなくていい

疑えばいい

怨めばいい

拒絶すればいい

アルマを助けられれば
なんだっていいんだから

『とりあえず、、、、発動』

私は喉のところにあるイノセンスに集中した

転生前に言霊のイノセンスをお願いしたのは
この時のためだった

武力で押さえつけることは難しくない
でも、それじゃ話し合いはうまくできないから

《停止》

《イノセンス強制解除》

さぁ

ここからだ

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