傍観者でいたかった【D.Gray-man】4 (ページ34)

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152.悪夢ページ34

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夢を見た

ファインダーのコートを着た私と
神田、リナリーの3人で任務

転生前にそんな組み合わせで
任務なんてなかったから

直ぐに夢だってわかった

あり得そうであり得なかった組み合わせ

ルンルンのリナリーと
相変わらず淡々としている神田

私はそんな２人を数歩後ろで見ている

リ「ねぇ、Aは
どうして教団に入ったの？」

くるっとこちらを振り向くリナリー
神田もチラリと私を見た気がした

『生きるため、、、かな？』

リ「ふ～ん、、、」

夢だからかな

リナリーがなんだか冷たい気がする

リ「私は無理矢理連れてこられて
最初は嫌々だったんだけど

兄さんが来てからはね
私、兄さんの為に戦ってるの」

『コムイ室長の事
大好きだもんね』

リ「うんっ！」

リナリーは笑顔が眩しくて
過去はどうあれ、羨ましく
思う事があった

私にもリナリーみたいに
教団にいる明確な理由が
欲しかったから

神「お前の守りたい奴は誰だ」

神田らしからぬ質問

『いないよ、そんなヒト』

私にはいない

何かがあった時に
唯一この人だけでもって人もいなければ
逆に私だけを選んでくれる人もいない

リ「あぁ、そっか、、、だから、、、」

『、、、、？』

神「だからお前は裏切るんだな」

『っ！？』

リ「だから“また”私たちを裏切るんでしょ？」

またって何？

私はそんなつもり無いのに

私は同じ過ちを繰り返したくなくて
次はエクソシストになって
みんなを助けようって、、、

『私はみんなを助けたくて、、、っ！』

リ「Aは私達のためっていいながら
結局は自分のためなんでしょう？」

『そんな事！』

神「一度居なくなった奴を
誰が信じる」

『、、、、、、』

やめてよ

寝てる時くらい
幸せな夢を見たってバチは当たらないでしょ？

なんでこんな、、、

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パチっと目が覚めた

『最悪な夢、、、』

�茲を伝う汗を拭って廊下に出た

時刻は真夜中

支部内はシンとしていた

夢で言われなくたって
自己満足ってことくらいわかってるよ

私が居なくたってなんだかんだで
物語は上手い具合に進んでいくんだ

『作り笑い、、、か、、、』

こんな夢を見たのは
きっとこの言葉のせい

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