傍観者でいたかった【D.Gray-man】7

276.刻盤 ページ26

ラビside






ラ「アレン！！
江戸に戻るさ！」





ア「ですがやり方が、、、」




ラ「さっきAから聞いてる！！」





いきなり吐血したAに
一気に部屋の中が慌ただしくなった




気絶したAをソファーに寝かせて
様子を見るけど




俺じゃ全く役に立たない




顔色が悪いなとは思ってたけど
まさかここまでとは、、、





リ「A大丈夫なの？！」



ラ「俺じゃなんとも言えないさ」




脈が弱い
血色が悪い
呼吸が浅い
体が冷たい




貧血、、、？




でもそれ以前に
吐血した理由があるはず




でも今ここで
それを調べる方法も治療する道具もない





ユウとリナリーにAを任せて
俺はアレンに方舟の動かし方を教えた





さっきまであんなに落ち込んでいたのに
言われたとおりに鍵盤を弾いたアレン




そして弾き終わって部屋の扉を開けると
そこは江戸の仲間がいるところに繋がっていた





普通なら無事を確かめ合って
感動するはずの状況で




俺は方舟から降りて
真っ先にじじぃの元に行く





ラ「じじぃ！！！
一緒に来てほしいさ！」




ブック「なんじゃいっ！
戻ってきたかと思えばやかましい！」




ラ「Aがヤベェんさ！！」




ブック「っ！！？」




Aの名前を出した途端
表情が変わって俺を急かす




じじぃを連れて方舟に入り
Aを見てもらった





ブック「ラビ、ミランダを連れてこい」




ミランダ、、、そういうことか




俺はまた外に出て
次はミランダを方舟の中に案内する




ミ「私に用事って、、、、Aちゃん？！」





ブック「すまんが協力してくれるか？」



ミ「もちろんです！！」





じじぃのしようとしていることは
予想ができた




ミランダのイノセンスには時間を吸い出して
一定の状態に戻すっていう技がある





それを使えば、、、、と思った




だが、俺やじじぃの期待は
砕かれる




ミ「ダメ、、、回復しないわ、、どうして、、、」




イノセンスのせいで体調を崩しているからなのか
全く回復しなかった




だったらと
次は時間回復(リカバリー)を試すと
それはちゃんと効いて





ミ「でもこれじゃ、、、」




ブック「今は教団まで持てばよい」





時間回復は発動を解除すれば
対象のモノに時間が戻ってしまう





つまり治ったわけじゃないってことだ









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