傍観者でいたかった【D.Gray-man】5

170.痛いのは嫌い ページ10

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次の日





私は朝からアルマと神田に起こされて
鍛錬場に連行された





無理やり



引きずられるようにして





『なんとなーくわかってるけど
一応聞いていい？

何するの？』





アルマ「鍛錬だよ！」



すっごいニコニコしてるアルマ




いやね、わかってたよ
ここにきたらそれしかないもんね




でもさ、、、





『言っとくけど

私、めちゃくちゃ弱いよ？
私、運動苦手だよ？』





神「強ぇんだろ？」




『イノセンスはね！』





そう




私のイノセンスは確かに強い





だけど、強いのはイノセンスであって
私ではないのだ




私は誰かに手ほどきをされた事も無ければ
あまり体を酷使する戦闘の経験もない




イノセンス的に
あまり体を使わない




『勝てる気がしないんだけど、、、』






嫌だなぁと思いつつも
気づけば神田と向かい合っている




向こうはやる気満々





一応それらしく構えては見るものの
見よう見まねな為



果たして今のこの構えから
どうやって動けばいいのか全くわからない





アルマ「始め！」





アルマの合図で
一気に神田が間合いを詰めてくる




反射で後ろに下がったけど
そのまま私は神田に押し倒されてしまった





『痛っ！！』





神「弱ぇな、、、」




だから言ったじゃないかーーー！！！





思いっきり腰を打って
さすりながら立ち上がると




まさかだったのかアルマがあんぐりと
口を開けていた





アルマ「Aって本当に
体術はからっきしなんだ、、、」




『だからそう言ったと思うんだけど？』





嘘をついてどうするよ





『私のイノセンスって
体術あんまり必要ないから
鍛えてないの』





アルマ「ずるい！！」




そんなこと言われても、、、





神「ﾌﾝ、、、才能ねぇだけだろ」





才能か〜



確かに私には
そういった才能は無いのかも





『いいの！
エクソシストはイノセンスが強ければ
それでいいんだもん！！』




死ななきゃいいんだから





確かに身体能力が必要な
イノセンスの者からすれば


私って羨ましいのかもしれないけど





それはそれだ




アルマ「じゃぁA
次は俺とね！！」



『、、、マジで、、、？』





弱いってわかってる私と鍛錬して
果たしてためになるのだろうか、、、




それに痛いの嫌なんだけど、、、







あからさまに嫌な顔をしたら
ふたりに笑われた









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