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「カラオケなんて久しぶりだなぁ〜」
そう言い、室内を見渡す彼女にマイクを手渡す。しかし、彼女は首を振って、受け取ろうとはしなかった。彼女にも歌って欲しくて半ば無理矢理マイクを握らせる。苦笑いをしているが、嫌がっている様子でもなかった。
リモコンを手に取り、徐にHigh×Jokerの曲を入れていく彼女。あまりな自然の流れに、驚いた。
「伊瀬谷くんに歌って欲しい曲いっぱい入れるね」
「任せろっす！」
一曲目は、自分たちの歌である。楽しそうにノリノリで歌を聴く彼女を見ると、嬉しくなってもっと歌いたい、と思った。自分たちの曲だけでなく、彼女は315プロダクションに所属するグループの曲を入れ続けている。
彼も楽しくなって、いつものようにカラオケを楽しんでしまっているようであった。ふと、本来の目的を思い出し、曲を入れる彼女の手に静止をかける。
「Aっちも、歌うっすよ！」
「私音痴だもん、嫌だよ」
「じゃあ一緒にこれ、歌おうっす！」
そう言って、彼が入れたのは「HIGH JUMP NO LIMIT」これなら彼女も聴いているだろうし、歌えるだろうと思った。けれども、やはり彼女は恥ずかしがって一緒に歌おうとしない。音痴なんか気にしないのに。
「一緒に歌えば大丈夫っすよ！」
そう微笑みかけると、少しずつ声を出して歌い始めた。彼女は音痴、なんて言ったが全然そんなことはない。むしろ綺麗な歌声である。元々の綺麗な声が、さらに響く。
彼女の見たことのない一面を見て、さらに好きだなと実感させられる。いっそ、このままでもいいのかもしれないとまで、考えてしまった。しかし、春名が用意してくれた絶好の機会を逃すわけにもいかないのである。
曲が終わり、ひと段落したところで覚悟を決める。
ひとつ、小さく息を吐いて、煩いほどに速まる鼓動を抑えようとした。
「ねぇ、Aっち」
「どうしたの？伊瀬谷くん」
笑顔を見せる彼女に、掠れそうな震えた声で。
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oliver sakura(プロフ) - 四季くんが可愛くて、とても楽しんで読ませていただきました！ (2018年12月27日 5時) (
レス) id: 10d3582e90 (このIDを非表示/違反報告)
絢 - アニメ始まってからMマスには本当にはまってて・・・こんなすばらしいお話が見れて幸せです！次もがんばってください！楽しみにしてます！ (2017年12月11日 18時) (レス) id: fc580346b2 (このIDを非表示/違反報告)
絢 - 初めまして、絢（アヤ）といいます! (2017年12月11日 18時) (レス) id: fc580346b2 (このIDを非表示/違反報告)
ままこ(プロフ) - 若葉松ガールさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえると本当に嬉しいです(；＿；)頑張ります！ (2017年12月7日 18時) (レス) id: dd2edfbc4c (このIDを非表示/違反報告)
若葉松ガール(プロフ) - 完結おめでとうございます！私も最近Mマスにハマりました！1番好きな四季くんの小説が見れてすごく嬉しかったです(*^^*)次の作品も楽しみに待ってます！！ (2017年12月1日 16時) (レス) id: 2308de6ede (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ままこ | 作者ホームページ：
作成日時：2017年11月14日 20時
