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何となく、彼のことを避けてしまうのは条件反射だろうか。
申し訳ないと思っていても、自然と体が彼のことを避けようとする。勝手に好きになって、勝手に意識して、勝手に避けるようになって、勝手な想いばかり抱いて。
何で隣の席なんだろう、と初めて思うようになった。ぼうっと黒板を眺めても、何も入ってこない。
すると、神様は彼女に味方したのか突然、席替えをすることになったのである。嬉しいのか嬉しくないのか、そんなことよりも、今はこの気不味い空気から逃れられる解放感の方が勝っていた。
こんなことになってしまったのは、自分のせいだなんてそんなことは、言われなくてもわかっている。友人達も口を開けば、彼とのことを聞いてこようとするのだ。それが何よりも嫌で、詮索なんてして欲しくなかっただけなのに。
「窓際か、」
以前は、廊下側に座っていたが今回反対側である。後ろから二列目ということもあって、なかなか良い席だ。周りを見渡してみると、彼の姿はどこにもなくまだクジを引いているところである。
きっと、今回は隣ではないだろうと、机に突っ伏して寝ようとした時。後ろから「今度は前後っすね！」という陽気な彼の声が聞こえていた。神は、味方したのかそれとも裏切られたのか。結局彼の近くから離れることは出来そうにない。どこか、また近くでよかったなんて考えている自分がいるのも、事実である。
「伊瀬谷くん、また宜しくね」
「席も後ろの方で、Aっちもいてハイパーメガ神席っす！！！」
楽しそうな彼を見ていたら、何だか悩んでいた自分が馬鹿馬鹿しく思えてきた。聞かれていなかったかもしれないことを、いつまでも悩んでいては意味が無い。次にあの二文字を言う時は、彼の目を見て。
なんだかんだで、前と同じことをずっとしていたらいつの間にか、放課後なっていた。寒さに耐えながら、マフラーに顔を埋め、ゆっくりと歩く。勢いよく吹く風が、痛い。
「おっ、病人さん」
「若里先輩…もう治りましたよ」
以前、軽音部の部室で看病をしてもらった若里春名と流れで一緒に帰ることになった。いつまで経っても、彼女のことを「病人さん」と呼ぶのである。それだけ、病人のイメージが強いのだろうか。彼女は、少し苦笑いをした。
「病人さん、これ食べる？」
差し出されたのはドーナツである。顔に見合わず、というかドーナツが好物なんて随分と可愛らしい人だ。
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oliver sakura(プロフ) - 四季くんが可愛くて、とても楽しんで読ませていただきました！ (2018年12月27日 5時) (
レス) id: 10d3582e90 (このIDを非表示/違反報告)
絢 - アニメ始まってからMマスには本当にはまってて・・・こんなすばらしいお話が見れて幸せです！次もがんばってください！楽しみにしてます！ (2017年12月11日 18時) (レス) id: fc580346b2 (このIDを非表示/違反報告)
絢 - 初めまして、絢（アヤ）といいます! (2017年12月11日 18時) (レス) id: fc580346b2 (このIDを非表示/違反報告)
ままこ(プロフ) - 若葉松ガールさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえると本当に嬉しいです(；＿；)頑張ります！ (2017年12月7日 18時) (レス) id: dd2edfbc4c (このIDを非表示/違反報告)
若葉松ガール(プロフ) - 完結おめでとうございます！私も最近Mマスにハマりました！1番好きな四季くんの小説が見れてすごく嬉しかったです(*^^*)次の作品も楽しみに待ってます！！ (2017年12月1日 16時) (レス) id: 2308de6ede (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ままこ | 作者ホームページ：
作成日時：2017年11月14日 20時
