俺から、お前へ。(2) ページ5
「………なんて思っとったのに……もうお前に直接謝る事が出来へんやないか………」
俺の目の前には色とりどりの花に囲まれて静かに眠る彼女。
「あの時、なんで俺は怒鳴ってしまったんやろ……ちゃんと話を聞いてやれば、こんな悲しい別れ方…無かった筈なのになぁ………」
周りでは他の幹部達が顔を伏せて悲しみに嘆いているのが見える。
「……もう一度、もう一度だけでええんや……Aの話を聞いたあの日に……あの時に戻れるんなら…」
今更彼女の事を嘆いたって、彼女はもう此処に戻ってくることはない。
だけど、願う事だけなら、いいやろ…??
「今度はちゃんと、話を聞いてやりたい……もう一度やり直したいんや……!!」
「もう一度だけ………もうお前が悲しむような事は言わへんから………なぁ………お願いや……」
もう一度だけ…Aに会って、話がしたい。
…でも
「…でも、俺が話したいと思っても…お前は話したくないかもしれんよな………」
あぁ、あの日怒鳴った事全てを忘れてしまいたい。
なのに、どうしても忘れられない。
Aが死んでしまったなんて事、無かった事にしてしまいたい。
認めたくない。お前が死んでしまったなんて。
誰でもええ。
未だにAが死んだ事を認められへん俺を、前に進められへん俺を、どうか。
「笑ってくれや………もう誰でもええ……そうでもしてくれへんと、どうにかなってしまいそうや……」
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ryo0708(プロフ) - 気づいたら泣いてました。 めっちゃ良かったです！ (2019年10月5日 14時) (
レス) id: 783db2f82e (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - 泣いてしまいました。応援します。 (2019年9月25日 10時) (レス) id: 4906f728aa (このIDを非表示/違反報告)
めんま(プロフ) - わかさん» 確認が遅れてしまい申し訳ございません…そう言って頂けると嬉しいです。ありがとうございます。 (2019年5月26日 0時) (レス) id: bdda4343e0 (このIDを非表示/違反報告)
わか(プロフ) - なんだか勝手に涙が出てきました。いいものを読ませていただきました。 (2019年1月22日 23時) (レス) id: ebf216be6f (このIDを非表示/違反報告)
めんま(プロフ) - まるさん» ご指摘ありがとうございます。フラグを外すのを完璧に忘れておりました…今後気を付けていきます。 (2018年10月3日 19時) (レス) id: bdda4343e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めんま | 作成日時：2018年10月3日 14時
