秘密 ページ33
「最近、Aがよそよそしいんだよ」
夕食のチョコケーキを取り分けているリーマスからそう告げられたのはスパゲッティを綺麗に巻きとって口に入れたシリウス、ミネストローネにパンをつけてそれをスプーンで掬うピーター。
そして食事もせず、話を聞かずにじーっとリリーの方を見つめるジェームズだった。
「…よそよそしい、ってリーマスがなんかしたのか？」
「僕はAの嫌がる事はしないよ」
リーマスは元々話の聞いてないジェームズより食事しながらもこちらの話を聞いてくれる二人に返事をした。
嫌がる事は何もしてない…でも、あの屋敷での変身はもしかしたら見られたかもしれない。
だから杖を返されたあの時、少しも目を合わせてくれなかったんだと思う。
その後も声をかけようとしたら脱兎の勢いで逃げるんだもの。
「Aが理由無く僕達を嫌うことはないと思うけどなぁ…」
「…リーマスが隠し事してるからなんじゃないの」
ピーターがうーん、と悩んだその横で言葉を発したのは、リリーから既に目線を外してリーマスを見据えていたジェームズだった。
その言葉にリーマスは何も言えず、ケーキで言葉に蓋をした。
「…ま、言いたくないならそれでいいんだけどさ。で、Aの話だっけ？」
「おう。ちなみに、リリーに聞いたんだがスニベルスも最近授業以外で一緒に居る事が少ないらしいぜ」
「リーマスとセブルスか…関係ありそうでなさそうな二人だね？」
ジェームズが話を振ると嬉しそうにシリウスが続ける。そしてそれにピーターが確認を取ってくる。
確かにリーマスとセブルスは基本的に似ていない。
だけど今、この二人がAに避けられてるのも事実。
考えていても何も始まらないし、何にも出来ない。
「…こうなったら、直接確かめる！」
「え、まさか」
ガタン、と椅子が下がった音が聞こえ、ピーターを驚かせてしまったが、ジェームズの続けた言葉の方が耳に入ってきた。
そのまさか。
リーマスは横に置いていた図書室の本を胸の前で持ち直して、三人に答える。
「僕、今からAと話してくる！」
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八神(プロフ) - ああさん» ……ああ！？本当ですね……修復が難しい流れなのでキャプション記載させていただきます。ご指摘ありがとうございます。 (2019年11月9日 22時) (
レス) id: 5d49f427fa (このIDを非表示/違反報告)
ああ - あの、組分けの時って苗字順に呼ばれるじゃなかったですっけ？ (2019年11月4日 11時) (レス) id: a72da57039 (このIDを非表示/違反報告)
LN - 楽しみにしてる、いい作品だね！こういうのハリポタだと珍しいから頑張って！ (2019年5月27日 0時) (レス) id: 33cdc0490e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八神 | 作成日時：2018年12月21日 21時
