図書室(4) ページ23
ルシウスを見送ってふと横を見やるとセブルスの顔が真正面にあった。
間近で見たイケメンのしかめっ面に思わず仰け反りそうになるが本棚前にある机により下がることが出来ない。
なのでセブルスの肩をめいいっぱい押して、彼に抗議の声を上げる。
「せ、セブ！！俺が驚きやすいの承知でやってるだろ！」
「それを直してやろうと待っていた僕に対する一言と行動がそれか」
とセブルスが指さしたのは、先程セブルスが落としてルシウスが魔法で俺に渡した本だった。
表紙には『変身術 動物もどき』と短く表記されていた。
…動物もどきってなんだ？
俺から本を取ろうとしたセブルスの手を躱して、題名について聞いた。
「…動物もどき、別名アニメーガスとも呼ばれる変身術の一種で動物に変身できる者の総称としても有名だが、知らないのか」
「うん、初めて聞いた…これ読みたい、借りれるかな？」
セブルスのいつものちょっとした皮肉にも素直に答えるほど今の俺はこの本に夢中だ。
知らない世界を深く知りたいと思う気持ちはセブルスに教わったものだから、セブルスも強くは言えないのを知ってる。
セブルスは今日何度目かのため息を吐き、借りる為のカウンターを指さした。
小さい声で礼を言って、怒られないようにでも早く走る。
横目に他の子を驚かして笑ってるライズが見えて程々にしとけよな、なんて思ったりもした。
今はとりあえず、この本の貸出が出来るかどうかを確かめたい。
「…すみません、これは貸出をしていないそうです」
「え…今、隣で借りたセブルスの持ってた本と同じ棚から出てきた本なのにか？」
「…先生方の許可を得れば出来るかな」
カウンターのお姉さん…という名の先輩にタメ口をきいたせいか、軽く睨まれるが今はそれどころじゃない。
先輩が確認してる間にセブルスも追いついて隣で薬草学についての書物を借りている所で、思わず文句を言う。
だって俺はその本に危うく頭をぶつけるところだったんだ。それぐらい見たっていいじゃないか！
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八神(プロフ) - ああさん» ……ああ！？本当ですね……修復が難しい流れなのでキャプション記載させていただきます。ご指摘ありがとうございます。 (2019年11月9日 22時) (
レス) id: 5d49f427fa (このIDを非表示/違反報告)
ああ - あの、組分けの時って苗字順に呼ばれるじゃなかったですっけ？ (2019年11月4日 11時) (レス) id: a72da57039 (このIDを非表示/違反報告)
LN - 楽しみにしてる、いい作品だね！こういうのハリポタだと珍しいから頑張って！ (2019年5月27日 0時) (レス) id: 33cdc0490e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八神 | 作成日時：2018年12月21日 21時
