そんなだから皆に愛されるんですよ 【冨岡義勇】

#23 春の大敵 ページ29

うーん今日もいい天気ですね！
日光浴びて空気入れ替えるために障子を開けて！





｢…くしゅっ｣





ん？なんだ今の可愛い音は。








『今のもしかして義勇さんですか 』



｢だったらなんだ｣



『いやぁ…だいぶ可愛いくしゃみされますね 』



｢うるさい｣



『 しかしこの時期にくしゃみして若干鼻声で、義勇さんって花粉症だったりします？』



｢そうだ｣



『それはお気の毒に… 』



｢お前思ってないだろ｣



『 そんなまさか！』



ははは、可愛いくしゃみもっと聞きたいから花粉頑張れなんてこれっぽっちも思ってませんよ！

いや全然思ってるけど








『 でもしのぶ様から抑える薬とか貰えないんですかね』



｢これくらい平気だ｣



『 ほうほう。流石柱ですね』



｢A…さっきから俺を馬鹿にしt

くしゅん！｣



『 なるほどなるほど。普段はあまり人前でくしゃみしない義勇さんがこんなに可愛い姿をさらけ出しているけれどそれは相手の油断を誘うためであっていたって平気なんですね』



｢いきなり饒舌になるな｣



『平気なら良いんですよ。無理しないで下さいね 』



｢待て｣



『 はい？』



流石にからかい過ぎたかな。怒ってたりして？
こういう時に炭治郎くんや善逸くんが羨ましくなる









｢俺は可愛くない｣




『 …はぁ(クソデカため息)』









｢邪魔するぞ。義勇はいるか｣



『 あ、錆兎さん。いますよ奥の部屋に』



｢助かる。それにしても…ここまで障子を閉め切っているのは珍しいな。義勇はそれなりに日光浴が好きだったはずだが｣



『察してあげてください 』



｢察する？｣









｢錆兎か。稽古でもするか？｣



｢義勇、なんだか声が…あぁ察するというのはそういうことか。お前も大変だな｣



｢なんだ、いきなり同情するな｣



｢何でもない。稽古にも付き合うが
今度一緒に蝶屋敷に行こう。というか行くぞ｣



｢あ、あぁ？体調が悪いのか錆兎。それとも何かの注射か…？｣



｢いやお前じゃないんだぞ。注射じゃない｣



｢そうか…ならいい｣








義勇さんはくしゃみ可愛いだろうし注射苦手そうなイメージある…ありません？









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