参加の方程式 ページ6
廊下を歩く。
シンッと空気が静まってしまい、廊下に靴裏がこすれる音しか聞こえない。
ほとんどの生徒が外に出てしまっていて学校中静かだった。
いつもは廊下を歩くだけで冷やかされるが、今日は冷やかすやつもキャッキャッと外で遊んでいた。
「…そ、そういえばそろそろ春のマラソン大会だよな。」
いきなり聞こえてきた快斗の声に必要以上に心臓が踊りだす。
ドキィィッ！？
「…へっ！？は、春の…マラソ…？」
そんなのあったっけ…全然知らない…
ってか、転校してきて3週間くらいなのに知ってる方がすごいのだろうか。
「…あぁ、A知らないんだっけ。この木ノ本高校では春のマラソン大会があってクラス対抗で戦うんだよ。…まぁ、3年6組は参加さえできないんだけどな」
『参加さえできない』
その言葉にものすごく腹が立ってきた。
変だよ。こんないい人たちがなんで？
「…だめだよ」
「…え？」
「そ、そんなのだめだよっ！く、クラスの皆練習してるのに…！私が参加できるようにしてみせる！」
そんなことを言っていた私はついさっきの緊張などどこにもない思考をフル回転させ、考える。
…あっ。
「…あの方法があった…！！」
＿＿＿＿＿＿＿次の日。
「皆っ！！！！」
私は教室に向かって叫ぶ。
「…何？委員長」
みんなの視線が集まる中、私はドアに向かってクイッと手を振った。
そのとたんにドアが開き、カッカッと鋭い音を立て、教室に入ってきた。
「…うわっ…！」
その人は教壇の前に立ち、前に顔を上げた。
その白い肌に漆黒のボブエア。大きい瞳。健康的な太もも。
赤いワンピに茶色のカーディガン。
なにより…
「………む、胸でけぇ…」
どこぞの男子がつぶやいた瞬間、その人の目がギラッと光り顔を真っ赤にして息を吸った。
そして
「わっ、私、今日から3年6組の担任になる暁 南です…！！よ、よろしく…！！！」
必死に怒りを抑えようとしている先生はいまにも何かが爆発しそうになっていた。
「…あ、あれ？暁って…委員長と同じ……」
…そう。私の名前は暁A
いま怒りが爆発しそうな先生も暁 南。
…つまり
「そう。私のお姉ちゃんだよ」
私がそう言った瞬間、クラスに得体のしれない渦がまき始めた。
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きむち(プロフ) - ランキング入りおめでとうございます (2015年4月9日 16時) (携帯から) (
レス) id: 4e3805e54f (このIDを非表示/違反報告)
おまめ(プロフ) - 私は酒井加奈ちゃんが好きです！！あと、これすごく面白いです！！！応援してます！！ (2015年4月8日 9時) (レス) id: 7dced42b31 (このIDを非表示/違反報告)
でっていう - どの子もうちのクラスに似ている事についてwいや本当に似てんだってwww (´∀`)ﾉｼ=□(°∀°)！ (2015年4月6日 21時) (レス) id: 3339ec8bd3 (このIDを非表示/違反報告)
Sakura(プロフ) - 19番の、玲が好きです。なんとなく、一人称が自分と似てると思いました (2015年4月6日 8時) (レス) id: 11cc9aba1d (このIDを非表示/違反報告)
ぷっちょ - 実際に読んだらさっそく好きなキャラクターが出ました！嬉しかったです！私はこの小説嫌いじゃないですよ！むしろ好きです！私も小説書いたことありますが面白いです！頑張って下さい！ (2015年4月5日 22時) (レス) id: adbf88c4e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉月 | 作成日時：2015年4月1日 15時
