高鳴る心臓の方程式 ページ4
「い、いないよ…ってか、そういう証拠がない非科学的なのニガテだし…」
「ほぅ〜ら…それだからだよ…！ほら、告白されたこととかないの？」
「えっ、えええええ！？…なんかそれっぽいのはあるけど…」
「あるの！？」
挙句その加奈の大声に女子たちが集まってきてしまった。
「うわっ、委員長顔まっか！よかったね今日男子いなくて。この顔みたら委員長の事襲ってたかもよ？」
「うんうん、私でもドキッとしたもん」
「あんたそれはキモイわ…ま、私もだけどね」
「…」
いつも間にか心臓がドッドッドッとおどりだして発作を起こしていた。
手が動かない。だからこういう非科学的なものはニガテなんだ。
「あ〜あ〜でたよ委員長の非科学的恐怖症。私たちがおわびにやってあげなきゃ…」
「そうだね〜」
「ごめんね、委員長、おちついて…」
さまざまな言葉を耳が拾うが全然頭に入ってこない。
…それからどうなったんだっけ。
気が付けば朝になっていた。
＿＿＿次の日
「おっ…おもっ…」
つい声に漏れた思いという言葉は完全に私の気持ちを表すのに便利な言葉だった。
現在、図書室にクラス全員分の本を返しにいってるんだけれど…どうにもクラス全員というのは運べそうもない。
みんなが外に遊びに行った昼休み、そんなことを大量の本をもちながら考えていた。
と、その時
ガラアァァァッ！！
と教室のドアが荒っぽく開いた。
「…ッ！？」
「…あれ、A？なにやってんの？」
聞こえてきた声で人物を特定する。
この声は 宇津 快斗。サッカー部の部長。この教室一の成績悪さだけれど本人は気にしていないよう。顔がかっこいいことからクラス一女子に人気がある。
…そして私の事をたった一人名前で呼んでくるやつでもある。
「えっと…図書室に本を返そうと…」
「あ、じゃあ手伝うよ。貸して」
なぜか罪悪感がはしる。言葉が止まった。
「…貸せよ」
「で、でも………ンッ！？」
そこまで言いかけた時、口が何かに塞がれた。
っ！？
みると、ふさいだものは快斗の手だった。
ドキンッ！！
機能あんな話をされて敏感だった私は強烈に反応してしまった。
な、な、な…！？
体温が急上昇。もうだめだ。
その時
「…もう、言うなって。俺がやりたい…んだから…」
そう言われた途端手を離される。
顔が赤い快斗にさらに心臓が高鳴るのを感じた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 16人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きむち(プロフ) - ランキング入りおめでとうございます (2015年4月9日 16時) (携帯から) (
レス) id: 4e3805e54f (このIDを非表示/違反報告)
おまめ(プロフ) - 私は酒井加奈ちゃんが好きです！！あと、これすごく面白いです！！！応援してます！！ (2015年4月8日 9時) (レス) id: 7dced42b31 (このIDを非表示/違反報告)
でっていう - どの子もうちのクラスに似ている事についてwいや本当に似てんだってwww (´∀`)ﾉｼ=□(°∀°)！ (2015年4月6日 21時) (レス) id: 3339ec8bd3 (このIDを非表示/違反報告)
Sakura(プロフ) - 19番の、玲が好きです。なんとなく、一人称が自分と似てると思いました (2015年4月6日 8時) (レス) id: 11cc9aba1d (このIDを非表示/違反報告)
ぷっちょ - 実際に読んだらさっそく好きなキャラクターが出ました！嬉しかったです！私はこの小説嫌いじゃないですよ！むしろ好きです！私も小説書いたことありますが面白いです！頑張って下さい！ (2015年4月5日 22時) (レス) id: adbf88c4e8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：葉月 | 作成日時：2015年4月1日 15時
