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そのまま龍也の部屋で一晩を過ごして、
翌朝。
『顕嵐のお見舞い行かなきゃ。』
龍｢自分もそんな体で？｣
確かに、一夜明けてもあちこち痛くて
真っすぐは歩けない。
神宮寺、ほんとやりすぎだって。
龍｢車出すよ、俺も後輩のことだし謝りたい。｣
『え、免許持ってんの？』
龍｢持ってるわ(笑)｣
昼をすぎてから病院に着く。
顕｢おーA。やっほ〜｣
『顕嵐……』
顕｢そんな顔すんなよ大した怪我じゃないって｣
『でも私のせいでごめん…』
海｢いいってことよ！顕嵐もピンピンだし！｣
怜｢Aも元気そうだし！なっ！｣
『いった、、、』
怜央が肩に乗せた手。
そこ一番痛いとこなんだけど。
怜｢えっまじかごめんごめんごめん｣
顕｢ながつうるさい(笑)
でもAまじで気にすんな。｣
顕嵐のベッドに近づくと、
さりげなく宮近と怜央は出ていった。
龍也も後で行くからってロビーにいるみたい。
顕｢俺はAの方が心配。
朦朧としててちゃんと聞いてないけど、永瀬の話｣
『あれは、……
いいの。もう。過去は消せないよ』
顕｢もうさ、縛られることねぇだろ。
俺が言えることじゃないのはわかってるけど
辛そうなA見てらんないから。｣
顕嵐が私の手を握る。
前よりゴツゴツしてて、トップの風格あるなって思う。
顕｢俺はAに笑ってて欲しいんだよね。ずっと。
だから学校やめて俺らといないAが心配なの｣
『顕嵐……』
こんな優しさに触れていいんだろうか。
永瀬の
悲しみと憎しみと悔しさが入り交じった
あの真っ黒な瞳が浮かぶ。
彼はきっとどん底まで傷ついたんだ。
私のせいで。
そんな私が
笑ってていいの？
→
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作者名：きらり | 作成日時：2017年12月29日 19時
