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何か棒みたいなもので殴られたらしく
目が覚めると、ありがちな倉庫で椅子に縛られてる自分。
こんな場所に来るのも久しぶりでちょっとワクワクしたけど
縛られてるんじゃどうしようもない。
『これタイマンって言わないんだけど』
廉｢まぁそうやな
でも俺は阿部顕嵐呼びたかっただけやし｣
『それなら直接呼べばいいでしょ
顕嵐は逃げたりしない』
こんな卑怯なやり方、
仮にも学校のトップなのに恥ずかしくないの？
廉｢赤塚のやつら最近妙に平和主義ぶってんねん。
この前も1発もやり返してこなかったしよ｣
勇｢落ち着ききっててつまんねぇんだよなー
このくらいしないと、意味の無い喧嘩はしないとか言い出しそうでさ(笑)
だからごめんね？Aちゃん。｣
『あんた達はなんで意味の無い喧嘩してるわけ？』
廉｢喧嘩なんか暇つぶしやろ｣
『まぁ、それはわかるけど』
私も学校やめてから喧嘩なんてしてなくて
なんならちょっと体動かしたりもしたいし
縄ほどいてくれない？って聞いてみたけど、
神宮寺に恭しく頭を撫でられるだけだった。
勇｢もっと泣いたり怯えたりしてくれた方が
あいつらも燃えてくれると思うんだけどなー？｣
『そういうのはほかの女に求めてよ』
勇｢まぁ余裕ぶってんのも今のうちだから｣
そう言うと、容赦なく入れられる蹴り。
縛られてる身としては避ける術も反撃する術もなくて
耐えられるとこまで耐えるしかない、と思った。
廉｢あ、もしもーし？どーもー｣
永瀬が急に電話をしだして
相手は顕嵐たちだってすぐわかる。
みんななら、こんな状況を知ったら飛んでくるだろう。
こんな状況に置かれても、
これから始まる喧嘩に心踊ってる私は
相当強いか、バカか。
多分後者だろう。
勇｢あいつら来る前にもうちょっとやられといてね｣
『ｹﾞﾎｯ、痛った……
解いてよ、縄』
勇｢解いたら俺負けちゃいそうだもん(笑)｣
縛ってるのをいいことに手加減しないせいで
さすがに意識が飛びそうになった頃
顕｢A!!!!!｣
『……遅い、って』
→
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作者名：きらり | 作成日時：2017年12月29日 19時
