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『ねぇ、美勇人って龍也のことなんて呼んでた？』
龍｢ん？しめ、だけど｣
『あぁそうだ。それ。
なんでしめなの？』
龍｢名字。俺シメカケっていうの。｣
シメカケ、、、
そういえば、ミュートって名前もどこかで聞いたことある気がして…
『え？シメカケ、、ミュート…
シメカケミュート？！』
龍｢なんだよ、一人の人みたいに言わないで(笑)｣
シメカケミュートって、間違いない。
1年の時、3年の先輩達がやり合ってた他校の生徒
めちゃくちゃ喧嘩が強いって噂で、
それでいてイケメンだって。
うちの学校とはライバルみたいな感じだった。
顕嵐たちも喧嘩してみてぇーなんて言ってたっけ。
私達はてっきりシメカケミュートって人かと思っていた。
龍｢A、お前けっこう不良だろ｣
『え？』
龍｢そこらへん界隈なら、俺らの名前知らない奴いなかったから。｣
『うちの高校とやり合ってたよね？』
龍｢え、赤塚なの？｣
『うん…』
龍｢すげー世間って狭いんだな｣
そんな、のほほんと言うけど。
私たちの間じゃ敵に回したらやばい人だったわけで。
美勇人だってあんな騒がしいポンコツに見えたけど(失礼)
山手高校で頭張ってた二人ってわけだ。
龍｢やだなぁ怖がんないでよ。
Aのこと殴ったりとかしないって(笑)｣
ますます何者かわからない。
龍｢もう卒業して2年も経ってんだから昔の話。
ほらお風呂入っといで。｣
『あ、家で入ってきたから、いいの。』
龍｢そ。じゃあ俺入ってくる｣
山手のシメカケミュートに拾われて
実はシメカケとミュートは二人の人で
こんな話をしたら顕嵐たち３人は
最高に面白がるだろうな。
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作者名：きらり | 作成日時：2017年12月29日 19時
