月の姫

夢の終わり ページ7

お姉様、嬉しそうだったなぁ

まぁ昔からスウォンの事見てたし


そんな事考えながら歩いていると少し違和感を感じる


静か過ぎる



キャアァァァ！！


今のはっ！お姉様の声だわ

何処にいるのかしら⁉

聞こえてきた声を頼りにお姉様の元へ駆け出した


えっ⁉


あり得ない光景が目に映った

ハクがスウォンに刃を向けている


ハ「真実を言え！スウォン」

ス「偽りではありません」

ハ「王を弑殺しただと⁉お前があの優しい王
　 を‼」

え？

スウォンがイル陛下を殺した？
　

ミ「A様、A様こちらです」

振り向くとミンスがいた

A「ミンス！」

ミ「静かに ここに隠れて下さい」

A「これはいったいどういう事なの？」

ミ「詳しい事はわかりませんがヨナ姫とハク将
　 軍の命が危ない事は確かです」

そう言うとミンスは矢を取り出して射った

ヒュッ

一瞬の隙を見てハクがお姉様を連れてこっちに向かってくる

ミ「ハク将軍こちらです！」

ハ「さっきの下手くそな矢はお前か‼ミンス」

兵をなぎ倒しながら走りよってくるハク

A「ひとまずここに！」

ハ「姫様、無事だったか」

A「えぇ 私は大丈夫
　 ヨナ姫、イル陛下が亡くなったという
　 のは本当ですか？」

コクン

ヨナ姫は涙を流しながら頷いた

　

　「いたか？」

　「いや、そっちはどうだ」


ミ「城にはスウォン様がひきいてきた兵とスウ
　 ォン様を支持する兵が増えつつあります」

ハ「見つかれば間違いなく殺されるか⋅⋅⋅」

するとミンスは決心したように顔を上げた

ミ「私が兵をひきつけます 姫様達は裏山へお
　 逃げ下さい」

ミンスだけには任せないわ

A「私も手伝うわ」

ミ「A様もお逃げ下さい！」

A「いいえ、あれだけの兵をミンス一人で
　 は無理だわ」


バタバタバタ

兵の足音が聞こえた

A「ミンス！行くわよ！
　 ハク、ヨナ姫を守って」

それだけ言うと私はミンスと共に飛び出した


「あれだ！追え！」

ヒュッ

ドスッ

兵が放った矢にミンスが打たれてしまった

A「ミンス‼」

ミ「A様、私は良いですからお逃げ下さ
　 い！」

A「っつ わかったわ」

ミンスを置いて走ったがすぐに囲まれてしまった

　「姫を捕らえろ！」


強行突破で行くしかないか


短剣を取り出して兵を倒す



そして何とか裏山に逃げ出すことができた




ヨナ姫、ハク どうか無事でいて⋅⋅⋅⋅⋅

城から逃れて→←暁の空の色

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