月の姫

暁の空の色 ページ6

「ヨナ姫様、この度はお誕生日おめでとうござ
　います」

ヨ「ありがとう」

この日、16になるお姉様の誕生祝いが開かれた


イル「うっううぅ ヨナも16か」

父上は涙を流して喜んでいる

お姉様はというと⋅⋅⋅⋅⋅

ヨ「父上、やっぱり髪がはねるのよ
　 今日は結い上げたかったのにひどいわ」

あぁ、駄目だ 髪の事しか考えてない


その時、

ス「ヨナ！」

ヨ「スウォン‼」

スウォンに呼ばれてお姉様は何処かへ行ってしまった



はぁ ちょっと疲れたなぁ

外に空気でも吸いに行こうかしら


外に出たらちょうどハクにばったり会った

ハ「姫様、何かご用でも？」

A「ううん ちょっと空気を吸いに
　 あら、あれって」

ハ「姫さんとスウォン様みたいっすね」

なに話してるのかしら

近づいて聞き耳を立てる

ス「私は好きですよ、ヨナの髪
　 綺麗な赤 暁の空の色です」

ふふ お姉様ったら顔真っ赤にさせて
可愛い

A「お姉様、スウォン」

ス「わぁ！ Aとハク！いつからそこ
　 に？」

ハ「姫さん、陛下が探してましたよ」

ヨ「もう あの酔っぱらいは〜〜
　 Aいきましょ！」

A「えっ うっうん」

お姉様は私の手を引っ張って歩き出した

ふと、お姉様の髪に簪が指してあるのに気づいた

A「お姉様、その簪⋅⋅⋅⋅」

ヨ「これね、スウォンがくれたの」

A「すっごく良く似合ってるわ」

へぇ、スウォンが

お姉様嬉しそうだしもしかしてスウォンに思いが通じたのかしら





※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※





ハ「こんなことだろうと思ってましたよ
　 スウォン様なら陛下を説得できるでしょ
　 う」

ス「誤解ですよ ハク それに
　 敬語、やめない？ 昔みたいにスウォンっ
　 て呼んでよ」

ハ「身分はわきまえてますから」

ス「寂しいなぁ ハク将軍」

ハ「それより何か感じませんか？
　 はっきりとは言えないけど城の中に何かが
　 入りこんでいるような⋅⋅⋅⋅」

ス「そう言えば、Aもそんな事を言ってい
　 ました 今日、出入りする人間を調べた方
　 が良いかもしれませんね」

ハ「了解 スウォン様は姫さんを頼みます」

ス「だから誤解だって 護衛はハクでしょ」

夢の終わり→←不穏な予感

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