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【BL】難しく、単純な感情 ページ4

□オリジナルです。



あーどうしよ。
俺は半同棲していた羽沢の家へ、本を取りに行かなければならない。
けっこう読書とかが好きで、友達に借りてた本や自分の本を置いてきてしまったわけだ。
結構なケンカをしてしまった。
それっきり会えてない。
それに前は奏多って読んでたけど今はそんな気になれない。
今あいつの事どう思ってるのかと言われたら、
『うーん』って感じだ。
あいつずっと家にいるし、会ったら絶対なんかされる。


俺は羽沢に本をいつ取りに行くか電話で話した。取りに行く時もやっぱりあいつは家にいるらしい。
電話、ちょっと緊張しました。

あいつといる時間はまあ、楽しかった。
また、あんな時がくればいいけどなあ。
そんな事思ったり、思わなかったり。

ついに今夜あいつの家に行く事になった。

ピンポーン

チャイムの音と共に鼓動が早くなっていく。
鍵が開く音がしてドアを開けようとしたら、
羽沢の顔が見えた。
「いらっしゃい」
すっごい笑顔で迎えてくれた。

てか部屋汚い。
掃除したい。気まずい。
なんて、リュックに本を詰めながら思った。
わ、懐かしい。とか思う本もあってペラペラめくっていた。その時だった。
「ね、それ全部片付けたらやっぱり帰る?」
と、耳もとで言いながら抱きついてきた。
「帰るけど」
ホントは迷ってるよ。

「やだ、帰んないで、まだ好きなの。
ゆーくんも帰りたくないって、思ってるよね」

さっきより強く俺を抱きしめながら言われた。
あまりにも図星過ぎて、顔が赤くなるのを必死に止めようとした。
俺は何も言い出せずに黙り込んでしまった。
「図星?だったらキスして、じゃないんだったら早く片付けて帰って」
と、少し怒り口調で言って奏多は俺のもとから離れた。
てか、どうすればいいんだ?この状況。
今の俺の気持ちは 帰りたくない って、思い。
見事に当たってる。
いやでも、俺からキスなんかした事ないし!
なんか怒ってるし!
言うしかないのかな、でもキスしろって。
「ま、まだ帰りたくない、一緒にいたい。」
「じゃあキスしてよ。そしたら許してあげる」
えー、ムリだって。恥ずかしすぎるわ。
どうしよ、また怒られそう。

「はっ、ん、んむ」
俺は勇気を出してキスをした。
「ちょっと、こんな、してなんて言ってない…」
顔を赤くしながら奏多は言った。
そう、俺はやっぱりちょっと改まってキスするのが恥ずかしくてちょーっとだけ崩したキスをした。そして耳元で言い返してやった。
「ごめんね」

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りゆ - 茉央さん» 作者です!リクエストありがとうございます〜!よろこんで書かせていただきます! (2019年3月19日 0時) (レス) id: 6bdeac8712 (このIDを非表示/違反報告)
茉央 - こんばんは百合と言います 【リクエスト】[BL]眼鏡男子×ヤンキー系男子GL体育系女子×クール女子 ノーマル生徒会長(男子)×生徒会副会長(女子) 書ければ宜しくお願いします!! (2019年3月18日 23時) (レス) id: fa1660b029 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:@りゆりらめるる | 作成日時:2019年3月12日 1時

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