まもりたかったもの 2/2 ページ3
そんな甘い青春を過ごして2人で夜を越えて、
毎日満喫した高校1年生だった。
2年になり、私と彼は別々のクラスになった。
なのでやっぱり、会える時間がかなり減った。
寂しいなあ、なんて思ってる頃だった。
今日は久々に彼の家でお泊りだ。
親が泊まりで出かけてるし、都合が良すぎやしませんか？
夜の8時50分くらいのことだった。
「お腹空いたー、夜ご飯食べたのになんか食べたいね。コンビニ行ってきていい？」
早い時間に夜ご飯を食べたからかそう彼は言った。
「うん、私も行く？お風呂入りたいんだけど」
「じゃあ待ってて。すぐ帰って来るから」
と言って軽く？キスをして家を出た。
だが、50分経っても帰ってこないのだ。
LINEや電話をしても、出ない。
おかしい。
私は彼が行くであろうコンビニへ向かった。
もう少しでコンビニが見える。
だけど見えたのはコンビニではなく、信号機近くに人だかりと横転したトラックだった。
嫌な予感がした。私は周りの人に何があったか聞いた。
「ああ、高校生位の男の子がトラックにはねられたんですよ。トラックの運転手はお酒、飲んでたらしいよ」
遠くに彼のスマートフォンが見える。
彼は5時間後に病院で亡くなった。
あの日から1年半経とうとしている
最後に外へ出たのはいつだったか。
高校は無事に卒業した。
だが受験はできなかった。ノートとか見ると胸が痛くなるから。
それに彼の葬式は最後まで見届けられなかった。だって何日か前は一緒にいたのに、焼かれるとこなんて見たくないでしょ？
私これからどうしようか。
天国に行って彼に会いたい。
死んであいたい。何度もそう思った。
だけど彼はそれを望んでいるのかな。
前へ進まなきゃいけない。分かってるよ。
イラつくぐらいに空は青いし、雲がいない。
前より精神が安定した私は運動不足だからちょっと公園まで歩いた。
あー、彼との思い出が蘇ってしまう。
ベンチに座ってパンを食べたのも、流れていくシャボン玉を見たのも全部。
こんなとこで泣きたくないよ。
そういえば彼との思い出は全部明るかった。
彼はきっと空にいる。
だとしたら私が外にいても彼が見てくれている。
なんて都合よく解釈した。
まだ私、生きててもいいのかな？
見守っていてね。頑張るから。
終わり♡
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りゆ - 茉央さん» 作者です！リクエストありがとうございます〜！よろこんで書かせていただきます！ (2019年3月19日 0時) (
レス) id: 6bdeac8712 (このIDを非表示/違反報告)
茉央 - こんばんは百合と言います 【リクエスト】[BL]眼鏡男子×ヤンキー系男子GL体育系女子×クール女子 ノーマル生徒会長(男子)×生徒会副会長(女子) 書ければ宜しくお願いします！！ (2019年3月18日 23時) (レス) id: fa1660b029 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：@りゆりらめるる | 作成日時：2019年3月12日 1時
